著者 : 青谷真未
暴力団松岡組の組員見習いの銀次は、腕っぷしは強いが極度の怖がりで「霊」がらみの話にはことさら弱い。ある日、兄貴分から「ある方のボディガードを頼む」との命を受ける。銀次が指定された場所へ行くと、そこにいたのは古風な名前を持つ女子高生だった。しかも驚いたことに、彼女は「心霊相談所」なるものを開いており、「相談料五百円、除霊三千円、交霊五千円」で怪しげな商売をしているのだった…。
高校最後の夏休み。元競泳部員の僕は、市民プールで監視員のバイトをすることに。ある日、競泳選手用の水着を付けながら、まったく泳げない少 女と出会う。「ひぐらし」と名乗る少女は、無表情で淡々と水中でもがく。僕は思わずひぐらしに声をかけた。それが僕たち の「失われる恋」の始まりとも知らずに……。信じる愛は奇跡を起こすのか!? 感涙の純愛ストーリー。
佐藤真白は、義肢のリハビリ専門病院で事務スタッフとして働いている。外見が生身の女性と 寸分違わぬ精巧さで作られているが、実はある研究機関から送り込まれたアンドロイドだ。ある日、院内の庭で散らばったカードを集めている青年・響に 声をかけられる。響は事故で左腕を失い、義肢のリハビリのため病院へやってきていた。屈託 なく笑う快活な響とのふれあいの中で、真白の中で処理しきれない感覚が生まれて…。
読書メーター第1位!(読みたい本「日間」ランキング) きっと奇跡は起こらない。 ーー最期の思い出を、ください。 その恋は、サヨナラと一緒に降ってきたーー。 通り雨が過ぎて虹が出た昼休み、高二の百瀬太郎は同学年の美園玲と運命的に出会う。美少女なのにクラスメイトとどこか距離を置いているクールな玲に、何故か百瀬はなつかれる。幼少期のトラウマで「嫌だ」と言えない性格もあって、百瀬は強引に文化祭の準備を手伝わされる羽目になり、「ある作戦」を実行するため奔走するうち、二人の気持ちは近づいていく。 そんな時、逃れられない過酷な出来事が二人を襲う。感動、切なさ、悲哀、そして愛しさ……温かな涙が溢れる、究極の青春ラブストーリー。 著者 青谷 真未(あおや・まみ) 「鹿乃江さんの左手」で第二回ポプラ社小説新人賞・特別賞を受賞し、同作デビュー。
デパートの化粧品売り場で働く柚希は、美人なのに年齢=彼氏イナイ暦という29歳。その原因は妖怪が見えてしまうこと(だと勝手に思っている)。妖気は感じるが妖怪は見えないイケメン宮司・柳とひょんなことから知り合ったものの、“師匠”と崇められ、恋愛関係に発展する気配もない。ある日友人の結婚式に出席していた柚希は、突然振り出した雨の中で雨降り小僧の姿を見とめる。なぜかその瞳は哀しげで…待望のシリーズ第2弾!