著者 : 音中さわき
各務コーポレーション不動産部のフシギ部署ー通称「森羅殿」には、今日も同社が管理する事故物件の除霊依頼が舞い込んでくる。森羅殿きっての知性派メガネ男子・坂城桂は、出入りの花屋の店員で、除霊作業の強力な助っ人でもある漣蓮之介の圧倒的な霊能力に驚く日々だが、どうやらこの漣、大きな秘密を抱えている様子で…?生霊の怨念も死霊の未練もまとめて祓う、痛快オカルトミステリ!
各務コーポレーション不動産部には、泣く子も黙る地獄の閻羅王の住まいの名を冠した通称「森羅殿」という部署がある。それはここのメンバーが、一般社員と異なる特殊な業務に就いているから。その業務とは自社管理物件がらみの“この世ならざるもの”の苦情処理。配属されたばかりの新人・槇良実と、単なる出入りの花屋の店員でありながら、誰より退魔能力の高い漣蓮之介は、問題の物件に乗り込むが…。
親友の千沙に付き添いを頼まれ、“絶対成就の縁結び”の噂がある廃神社を訪れたユカリ。ところが、思いがけず本物の“縁結びの神様”が現れた!?しかも縁月と名乗る彼は「そなたの望み、聞き入れた」と、ユカリに力を使ってしまった!まさかの“手違い”で学校の王子様・日下部と縁結びをされたユカリは、こうなったら千沙のため、自分が神様代行をしてやると張り切るが!?奨励賞受賞作!
「みこ、お前を愛している。初めて会った時からずっと…」百獣国・江戸。ついに異国との戦が始まってしまった。敵の攻撃に遭い深い眠りの中にいる歌舞伎役者・二海の敵を討つため、国を守るため、決死の戦に挑む徳川三代将軍・家密は、出陣の前にみこに自分の想いを告げようとする。一方、未だ目覚めぬ二海を前に、みこは身を挺して神通力を取り戻すことを決意してー!?絡み合う一途な想い。愛と決意ー。感涙の完結巻。
「ずっとお前は俺といるんだ。このまま離さないからな」百獣国・江戸。歌舞伎役者の二海にプロポーズされて以来、みこは初めて恋心というものを自覚し始めていた。しかしその矢先、徳川三代将軍・家密の元に、敵国襲撃の報せが入る。最大の危機に瀕した百獣国を救えるのはみこのみ。神通力を取り戻そうとするみこに出された条件は、家密や二海との永遠の別れで!?花開く恋心、阻む運命の波…!大注目の第5弾。
「俺以外の男に、恋の手ほどきなどさせねえ」化妖達が集う百獣国・江戸。将軍・家密と歌舞伎役者の二海は幼なじみのみこをめぐり、恋のバトルを継続中。そんな中、海辺に現れたのは巨大な外国船!異国の王子だという男は、突然みこにプロポーズをしたうえ恋愛指南までしてしまう!大胆王子に触発された家密と二海はみこの気持ちを射止めるため、いよいよ本気の勝負を賭ける!新章突入!ついに目覚めるみこの恋。
「俺は今、一生ものの恋をしてるんだー」化妖達が集う百獣国・江戸。徳川三代将軍・家密と、歌舞伎役者・二海は幼なじみのみこをめぐり、相変わらず恋の火花を散らす日々。そんな中、家密の命を狙う諒影の手下が吉原に潜むことを嗅ぎつけたみこは、花魁姿で潜入捜査を強行。巨大な陰謀を前に、家密と二海への自分の気持ちを自覚し始めー?これは友情?それとも恋?糖度急上昇中の第3弾。
「将軍になったのは、お前を手に入れるためー」化妖たちが集う百獣国・江戸は、『花時』と呼ばれる狼たちのキケンな恋の季節だった!本性が狼で幼なじみの徳川家密は、この好機にみこを妻にしようと強引に迫る。一方の二海は自制不能な自分からみこを遠ざけるあまり、二人はぎくしゃくしてしまう。そんな中みこは家密暗殺の動きを知り、大奥に上がることに!攻める恋vs耐える恋の勝敗は!?糖度急上昇中の第2弾。