著者 : 響野夏菜
恋心を結び合わせる“恋結店”を営む、ワケありの少女・夜月香。ある日、恋結店を高価そうな身形をした男が訪ねてきた。男は名乗ることもせず、依頼してきたのは呪殺だった。即座に断った月香だが、男はしつこく何度も現れる。しかも、月香の素性を知っているようだ。脅迫と強引さに、しかたなく話だけは聞こうとした月香だったけれど、なぜか男の家で侍女のふりをすることになってしまい!?
姉弟二人きりで暮らすジュリはひたすら働いていた。それもこれも天使のような弟・ユヅルの願いを叶えるため、彼の王国を守ることこそが姉の幸福なのだ。今日も仕事を探し隣の酒場へ行けば、傭兵のハルトと予告状が届いた屋敷を警備することに。不可思議な連続窃盗事件らしく、頭を悩ませるジュリにユヅルは微笑んで一言ー「ジュリって馬鹿なの?」天使か悪魔か、少年の華麗なる日常譚!
「好きな人と結ばれると死ぬ」という託宣を受けた王女アリーと、呪いで首から上が馬になった隣国の王子リオハルト。「愛のない結婚」をするはずだったワケありの二人は、出会った瞬間、恋に落ちてしまった!!死ぬのは怖い。だけど一緒になりたいと覚悟したアリー。結婚式を終え、あとは運命の時を待つだけ…と思っていたら、なぜかリオハルトの呪いは解け、アリーも無事!?もしかして「結ばれる」の意味って“アレ”のこと!?にやにや必至!いちゃいちゃ禁止夫婦が贈る、超ラブコメ登場。
自らの意思に反して彩女大公の座についた獅伊菜。だが、昔からの重臣をささいな失敗で投獄したり、素性の知れぬ娘をいきなり妻に迎えると宣言するなど、その言動は次第に常軌を逸していく。不隠な気配を感じた蒼主は獅伊菜を諫めに向かい、矢禅もまた姿を現した。一方、セラ=ニアでは、透緒呼と九鷹が合流を果たし、互いのこれまでの誤解をときほぐしたものの、再び四狼の執拗な攻撃が…。