著者 : 風見潤
こんにちは、水谷麻衣子です。秋まっさかり。日下くんと、燃えるような紅葉の中で、ロマンチックに旅したい!というわけで、7月に開通したばかりの山形新幹線「つばさ」に乗って、十和田湖めざして出発!もちろん、「食欲の秋」を楽しむ美奈子も一緒。ところが、記憶喪失の男の人に出会ってしまい、湖に立つ少女の像を手がかりに、実家を見つけたのはいいけれど、その人は40日前に死んでいたの。謎は深まるばかりです。
愛する人のためなら、どんなことだって耐えられる。たとえ、それが女装することだってと、悲壮な決意を固めるのは、我らが名探偵・水谷麻衣子の恋人、日下君です。大阪湾に浮かぶ無人島に建つ女子大の寮。そこにHな幽霊が出るという事件が発生。調査を依頼された青山大学ミステリ研トリオだけど、その女子寮は男子禁制。愛する麻衣子のためならと、お化粧に挑む日下君ですが。大人気『幽霊事件シリーズ』最新第13弾。
吹雪の能登半島。やっとの思いで旅館にたどりついた青山大学ミステリー研トリオを待つのは、またまた不思議な事件。露天風呂に入ろうとしたら、先に入っていたはずの女性が、溶けてしまったように消え去っていた。もしかしたら、あれが伝説の「雪女」?そのうえ殺人事件まで発生。雪に閉ざされた旅館を舞台に、麻衣子の推理が始まります。今回は、いつもとちょっと違った特別版。ドラマ仕立ての幽霊事件をお楽しみ下さい。
酒船石、亀石、鬼の雪隠に、石舞台。奈良の飛鳥地方って、ミステリアスな遺跡がいっぱい。その謎の古代遺跡の中で発見されたのは、美人女優の刺殺死体。しかも、その側には、あの醍醐玲子さんがナイフを手に気を失っていた…。恋のライバルを助けるのなんて、あんまり気が進まないけど、このままじゃ、玲子さんは殺人犯にされちゃう!古代のロマン漂う秋の飛鳥路で、密室殺人事件の謎を解かなくちゃ…ネ。
「お兄さん、こわい。はやく、たすけにきてください」-京都から上京してきたばかりの日下君の妹、百合子さんが誘拐された。捕まっている場所の手がかりは、百合子さんが海に流したビン詰めの手紙だけ!推理研のみんなで手分けしての大捜索。でも、探索に加わった高田さんは、事件そっちのけで美奈子にアタックしてるし…。どうしよう。葛西、舞浜、幕張と、いま流行りのデートスポット、ベイエリアは危険でいっぱい。
教会、坂道、異人館…長崎って、エキゾチックで素敵な街!ところが、私、麻衣子たちを待っていたのは、悲しい事件だったの。旅先で出会った女の子は、文通相手の彼を訪ねに来たと言った。笑顔で別れてまもなく、彼女はなんと死体で発見されたの!1000キロも離れた場所で。
京都・嵯峨野に降る初雪。ロマンチックなはずのその日に、ああ、事件は起きたのです。茶室、「醍徳庵」で、人の腕が現われたり消えたり…。千尋くんにくっつきたがるおジャマ虫・玲子さんのSOSに、もちろんホンモノの恋人の、私、麻衣子も京都へ急行。誰かのイタズラ?それとも伝説の鬼の腕?そして腕のない死体発見の知らせが。やっぱり殺人事件なの〜!?おまけに玲子さんたちも消えちゃうし…。スリルはもう止まらない。
神戸で殺された女の人が、同じころ横浜に現われてたなんて…。ウソよ。その人は、私に謎の言葉を残して。息絶えたはず…!-待ち遠しかった夏休み。私、水谷麻衣子は関西に来てます。そう、BFの千尋クンの実家におじゃまするため。老舗の和菓子屋さんの厳しいチェックはパスしたけど、自称・許嫁のわがままお嬢さんが黙っちゃいないの!せっかくのドライブも台なしで、おまけに、この怪事件!夏休みはスリルがいっぱい。
幽霊がリフトに乗っちゃった?純白のゲレンデが真っ赤に?この寒空に幽霊なんて-。ミステリー研の千尋クンとふたりっきりのスキー旅行。今度こそ彼と急接近できるゾ、と期待してたのは、そう、私、麻衣子です。ここに来たのは、じつは殺人事件の謎解きのため。ところが、雪のなか姿を消した犯人の足跡はないし、キーワードは解けないし、頼りの千尋クンはスキー初めてだっていうし、吹雪はひどくなるばかり。私たち、どうなるの?