著者 : 風見鶏
滅びかけた異世界で旅を続けるケースケとニトは、“物語”を探しているという届け屋の女性・シャロルと出会う。彼女の探し物を手伝ううちに、三人はとある村に伝わる“灯花祭”を復活させることになるのだがーー!?
滅びかけた異世界に迷い込んだケースケは、ハーフエルフの少女・ニトと出会う。彼女の母親が遺した手帳に描かれた“黄金の海原”を探し、二人は辛うじて生き残った人々たちとの出会いと別れを重ねてゆくのだがーー。
ここは、この異世界でただひとつのコーヒーが飲める場所。現代からやってきた元高校生ユウが切り盛りする喫茶店だ。異世界での暮らしにも慣れ、三度目の年越しが近づくある日、ユウは意外な人物から「元の世界に帰るべき時」が来たことを告げられる。コーヒー好きの竜族ファルーバさんからは“竜の花嫁”探しの手伝いを頼まれるし、常連さんと新年を祝うパーティーの準備だってある。それでもやっぱり頭をよぎるのは、試験を終え一時的に街に帰ってきたリナリアのこと。想いを伝えたら迷惑なんじゃないか、とか。あれこれ悩むユウに、容赦なく異変は起こり始めてー!?
ここは、この異世界でただひとつのコーヒーが飲める場所。現代からやってきた元高校生ユウが切り盛りする喫茶店だ。迷宮街にまもなく冬がやってくる。歌姫の公演で沸いていた街も落ち着きを取り戻し、ユウの店も深夜営業から昼間の通常営業に戻ってきた。いつもの日常が帰ってきたのだ。季節のメニューを考えたり、手紙の返事を書くためにアイナに異世界文字を教えてもらったり、お客さんとのチェス勝負に乗ってみたりと、この世界に馴染みはじめたユウ。気がかりなのは、治療魔術師になるための勉強で忙しいリナリアとの距離…そんな中、貴族のお嬢様アイナに結婚話が持ち上がって?
歌姫がついにやってきて、街はいよいよお祭り騒ぎ。それでも、ユウは相変わらずマイペースで深夜営業を続けていた。だがある雨の日、店先で「行くところがない」と座り込む鳥族の少女ティセがいてーー
夏休み。学院の爆発事故によって、学生寮から締め出されてしまったリナリアは、ユウの喫茶店の二階で寝泊まりすることになる。観光客増加でいま店は大賑わい。リナリアも店の手伝いをしてくれることになるのだけど?
異世界人だって誰しも夢がある。喫茶店のカウンターに座っていると、色んな夢の話が聞こえてくる。魔術学院の優等生リナリア、サボり魔のノルトリ、新米冒険者やギャンブラー……語らいのお供には一杯のコーヒーを。
迷宮都市の一角にある異世界でただひとつの喫茶店。女騎士にエルフやドワーフ、そして街の有力者までもが密かに通うこの店に、魔術学園に通う少女リナリアが現れたことで、店主ユウの異世界生活は色めき立ち始め?