著者 : 餡こたく
〈暴力〉に置き換わる〈道具〉として少女たちが戦う世界。 レインはハナの真実に心がついていけず、彼女とまっすぐに向き合うことができずにいた。 彼女の心とは無関係に、戦舞台で敗北した2人を『鉄の国』へ運ぶ心動車。 だが、彼女たちを乗せた車は突然止まり、1人の少女を降ろして再び動き出す。 「と、止まって……置いてかないで……」 ハナと離ればなれにされてしまったレインはひとり、悩みながらも〈道具〉として歌い、踊る。 一方、研修生としてレインと引き離されたハナにも笑顔の裏に知らなかった感情が芽生えーー。 紅く暗い『鉄の国』。 “彼女”が隣にいない世界で、キラキラを探す少女たちが紡ぐ絆と愛の物語。
少女たちが強いられたのは“道具”として、ただ歌うこと。突如飛来した隕石により地上は荒廃。人々は新しい国家を建て、闘争や略奪を繰り返していた。国家間の戦争の手段として「暴力」と置き換えられたのが、少女たち「アイドル」だ。砂漠で覆われた「砂の国」に、国民からは崇められ、少女たちからは恐れられているアイドルがいる。技術を高めることだけに関心を持ち、感情はどこかに置いてきてしまったかのような少女・レイン。最強を誇る彼女の無敗記録はずっと続くはずだった。だが、感情豊かに歌う少女・ハナによってその記録は止められる。このハナとの出会いは、レインの胸にこれまで知らなかった感情を芽生えさせー。色のない世界で生まれた、少女たちの愛と絆の物語。
はじめてのコスプレイベントから二週間。夏本番を控え、次のコスプレは何にするか迷う水澄さな。俺は彼女への想いを胸にしまい、カメラマンとして夢を手伝う決意を固めていたのだが、「私の膝枕どうでしたか?バブみ感じました?」「先輩も一緒に寝ましょうよ」人の気持ちも知らずに、相変わらずぐいぐい来る水澄。これってもしかして俺のこと…「先輩、顔真っ赤ですけど?」いやいや、彼女いない歴=年齢の陰キャが彼女と釣り合うはずがない!俺は絶対に勘違いしないぞ!主人公敗北確定のラブコメ第2弾!
「高橋先輩に私を撮って欲しいんです」廃部の危機を迎えていた写真部に現れた学校一の美少女・水澄さな。雑誌モデルの彼女が素人の俺に撮って欲しいなんて…何が目的だ?「家に遊びに行っていいですか?」「一緒にお出かけしましょう」「私たちカップルに見えるみたいですよ」しかもなんかやたらぐいぐいくるし…いや、こんなの絶対何かウラがあるに決まってる!「先輩ってマジで疑り深いですね」…え?マジなの?い、いやいや騙されないからな!主人公敗北確定のラブコメ開幕!