著者 : 駒都えーじ
エアレース──それは、国の誇りをかけた騎士たちの空の決闘場。 三年前の中央レースを最後に忽然と姿を消した不遇の天才騎士・リーロイ・ダーヴィッツ。彼は今、多額の借金により地方のレースで八百長ギリギリのレースを積み上げていく日々を過ごしていた。 「──リーロイ・ダーヴィッツって名前、覚えておいて!」 彼の才能を信じながらも、商売の為リーロイを利用するマフィアの娘・ジゼル。 「ボクが負けるわけがないだろ!」 そしてかつてのリーロイと同じ目をした新人騎士・クリス。 彼らが最大の強敵に挑むとき、大空の舞台に奇跡が起きる──!
リンダとともに過ごした高校時代。卒業式の翌日の記憶喪失。そして大学での完璧な香子との出会い。以来、笑ったり泣いたり悩んだりしながら、楽しく輝かしい大学生活を送ってきた万里。 季節は秋、おまけんの活動の集大成でもある学園祭が迫っていた。しかし、その一大イベントを前に万里の記憶に異変が起こり始め、それを目の当たりにした香子はある決意を固める。 変わってしまった日常の中で、柳澤や千波、二次元くん、そしてリンダはそれぞれの想いのもと、行動する。 みんなの関係と、香子と万里の輝かしくもままならない恋の行方は!?
夏休みの終盤、実家に戻って同窓会にも参加し、記憶を失う前の過去としっかりと向き合えた万里は、新学期にあわせ晴れ晴れとした心で東京に帰ってくる。 一方、万里が不在の間に、香子や柳澤、千波もそれぞれ新たなステップへと向かう気持ちを固めていた。 自作のエッフェル塔、焼肉、阿波踊り、そしてまた焼肉……。 たくさんの出来事を経るなかで、みんなの関係も移ろっていくが、そんな中で万里の身に思わぬ事態が起こり!?
香子と千波がまさかの合コン!? 美人&かわいいコンビなのにそういう気配は皆無な二人。とある事情により荒ぶる彼女たちが巻き起こす騒動を描く表題作「AFRICA」。柳澤の危険で怪しい夜のアルバイトと意外とひたむきな?恋心、さらには香子との過去のエピソードも明かされる「ユア・アイズ・オンリー」。 実家に帰ってしまった万里の留守宅についに侵入をしてしまった香子を襲う恐怖体験ーー「束の間の越境者」。 いずれも楽しく笑える短編3作を収録!
第五装甲猟兵侍女中隊長のリーラを拉致し、引き替えに和樹を奪還した夕菜。しかし、リーラの和樹への執着心を警戒する夕菜は、ただちにリーラへの攻撃を開始する。なんとか両者を和解させたい和樹だったがーー。
海へのプチ旅行の帰り道、事故を起してしまった香子はショックのあまり──引きこもりになった。 会うことはおろか電話もメールも通じない状況にしびれを切らした万里は、加賀家へ乗り込むことを決意。単身高級住宅地にある自宅へ電撃訪問を試みるが、そこで目にする香子の姿は──。 そして残り少ない夏休み、おまけんで花火大会を見にいく会が催される。女子たちの艶やかな浴衣姿にほっこりしつつ、万里は自らの過去としっかりと向き合うべく、地元で行われるクラス同窓会への参加を決める。香子とリンダ、二人と万里の関係もまだまだ揺らぐ。
万里の親友、柳澤光央。イケメンで爽やかで人間的にもとってもいい奴。しかしその住処は……激しい汚部屋だった。その混沌の中に置かれていた痔の薬の謎とは!? ── 「光央の部屋」 海水浴行きを控え、香子と千波が水着の試着会!? そのきっかけとなった、万里の友人、通称・師匠を女子と勘違いした香子の狂騒と秘められた想いを描く 「百年後の夏もあたしたちは笑ってる」 デビュー曲は 『兄を燃やす』 ……そんな素敵なNANA先輩とともに万里が体験する真夏の夜の出来事 ── 「サマーナイトツアー」 いずれも楽しく笑えて、さらに 『ゴールデンタイム』 のキャラクターたちをより深く知ることのできる、シリーズファン必読の一冊です!
和樹と一緒にお風呂に入ることができてゴキゲンな夕菜は、ついに結婚式がしたいと言い出した。とりあえず式の練習をすることになった二人だがーー。他にもバンドを組んだり、和樹が野獣化したりと波乱だらけの一冊!
いろいろあった末、香子との付き合いを選んだ万里。 夏休み、二人はまったり自宅デートを満喫していた。二人の時はしっかり幸せ、だけど一人になった時に万里はふとからっぽ感を覚えてしまう。 そんなある日、なぜか千波の家に集結した万里と香子、二次元くん。その場のノリで海に行くことを決定する四人だが、その後繰り出した繁華街で柳澤とリンダが二人きりでいる現場を目撃してしまう。 それぞれ穏やかならぬ心持ちを抱えたまま、柳澤もメンバーに入れた五人は海へと出発する。はたしてこの波乱含みの小旅行の行方は!?
三次元に絶望した男 ── その名も二次元くん。本名は佐藤。大学一年生。 大学でも三次元の女は完全スルー、脳内嫁(名前はVJ。セーラー服で日本刀を持って戦う14歳。好きな食べ物はチョイス)との対話や自作小説の執筆に明け暮れていた。 そんな彼へ三次元からの刺客が現れる。 中学時代の後輩 ── 魔性の秋。雰囲気のある美少女で、思わせぶりな微妙すぎる距離感をもって接してくる。 大学の同級生 ── 同人戦士・愛可。二次元に生きる者同士の共感を武器に二次元くんに迫りくる。 さらには天然チャラ男の友人・江別までもがハーレム合コンを武器に揺さぶりをかけてくる。 はたして二次元くんは二次元への想いを貫けるのか!? 心の彷徨を鮮やかに描く二次元叙情巨編!
とある深夜、束の間だけかつての記憶が戻り、当時抱えていた想いそのままにリンダのもとへ駆けつけようとして見事にこけた多田万里。 翌朝。目を覚ました万里を待っていたのは唇を腫らし超絶ぶさいくになった己の面だった。その上、発熱までして香子をはじめみんなの看病を受けることになるが、なぜかその流れで香子と夏に海に行く話が持ち上がり!? 先立つものは金! とバイトをしようとする万里だが、香子からは一緒にいる時間が減ると大反対され ──。 かつての自分が好きだったリンダといまの自分が好きな香子。二人の狭間で揺れる、万里の心の旅路はまだ半ば?
圧倒的なオーラを放ち、自称完璧、その実ちょっと残念なお嬢さま、加賀香子。彼女は独自のシナリオによって定められし幼馴染との運命の結婚が破綻してちょっと傷心気味。 一方、サークルの先輩、リンダは面倒見のよい気さくでいい人かと思ったら、実は万里の高校の同級生で、しかもどうやら浅からぬ仲だったようで、その事実をひた隠しにしていた。 記憶喪失男、多田万里の心はそんな二人の狭間に立たされて千々に乱れる。サークル活動や、コンパを経るうち、その心の距離は離れ、また近づいていく。 万里が二人に向けた問いかけの、その答えとははたして──?
晴れて大学に合格し上京してきた多田万里。大学デビュー、東京デビュー、一人暮らしデビュー、と初めてのことづくしで浮足立つ彼は、入学式当日、不意打ちにあう。 圧倒的なお嬢様オーラ! 完璧な人生のシナリオ! 得意なのは一人相撲! 下手人の名は加賀香子。薔薇の花束を万里に叩きつけた彼女は、万里の友達でもある幼馴染みの柳澤を追いかけて、同じ大学に入学してきたという。しかし、柳澤からは避けられ、周囲からも浮きまくる。そんな眩しくも危うい香子を支援することになった万里の青春は黄金色に輝くのか?
「ものすごく環境のいいところだから勉強するにはもってこいだ」 そんな誘い文句に騙されて夏休みをとある小さな島で過ごすことになった中学三年生の武田正時。ところが着いた島では、来て早々変に歓迎されたり、とてつもなく奇妙なところがあると気づかされることに。そして「友達になってくれないか」と頼まれた相手は、不思議な感じの、だがとても可愛い女の子でーー。 『イリヤの空、UFOの夏』のコンビが贈るボーイ・ミーツ・ガールストーリー第2弾! ※2013年12月時点、本作品の続刊発売は未定です。
伊里野と一緒に逃げ出した浅羽。 二人の前にはかすかな幸せとその幸せを圧倒する様々な困難が待ち受ける。 次第に破壊されていく伊里野を連れ、疲弊した浅羽が最後にたどり着いた場所は……! 逃避行の顛末を描いた『夏休みふたたび前・後編』と『最後の道』。 榎本によって明かされる様々な謎。 伊里野は浅羽の目の前から姿を消し、そしてその償いのように平穏な日々が戻ってきた……かに見えた。 だが……! 最終話『南の島』。 そして文庫書き下ろしのエピローグを加えて、ついに伊里野と浅羽の夏が終わる……。
浅羽を巡る恋の三角関係が進行中、ということで、ついに伊里野と晶穂の正面切ったバトルが発生! 最終決戦の場となった「鉄人屋」の惨状は……! 血と涙が吹き荒れる『無銭飲食列伝』。 突然、園原基地付近で起こった爆発。北からの攻撃、輸送機の事故、UFOの墜落とさまざまな憶測が飛び交う中、水前寺はひとり、爆発事件の取材に向かった……緊迫の『水前寺応答せよ・前後編』。 水前寺テーマが「超能力は果たして実在するか」であった頃、つまり浅羽がまだ一年生のころを描いた『番外編・ESPの冬』。 果たして、伊里野の運命はーー? 浅羽の覚悟の行方はーー!? クライマックスへ向けて、夏は静かに進んでいますーー。
浅羽直之と伊里野加奈の初めてのデート。それを尾行する者が、一人、二人、三人……当然のことながらただですむわけが無く、実際に“ただではないこと”が起こりーー『正しい原チャリの盗み方・後編』。 文化祭といえばカップルで踊る最後のダンス! というわけで園原中学の大騒動文化祭と秋山流“恋の鞘当て”を描いた『十八時四十七分三十二秒・前後編』。 以上、「電撃hp」に大好評連載された三編に加え、書き下ろし番外編『死体を洗え』を収録。少年と少女と夏とUFOの物語は始まったばかりですーー。
「6月24日は全世界的にUFOの日」 新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った……。
「6月24日は全世界的にUFOの日」新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…。おかしくて切なくて、どこか懐かしい…。ちょっと“変”な現代を舞台に、鬼才・秋山瑞人が描くボーイ・ミーツ・ガールストーリー、登場。