著者 : 高畑京一郎
高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。そして彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えのない文章があった。 “あなたは今、混乱している。--若松くんに相談なさい” 日記の言葉に従い、クラスメートの秀才・若松和彦に助けを求めると、半信半疑ながらも協力してくれることに。だが、翔香はただの記憶喪失ではなく、あるルールに則って時を移動しているようでーー? いまもなお語り継がれる、タイムリープものの金字塔作品が、遂に新装版として登場! 序章 はじまりとおわり 第一章 最初は火曜日 第二章 水曜から木曜 第三章 二度目の水曜 第四章 金曜から木曜 第五章 月曜への往復
度重なるタイムリープ現象の解明に向けて動く和彦と翔香。そして徐々に明らかとなる、タイムリープ現象の輪郭。和彦の友人・関鷹志に協力を仰ぎ対策を練るも、導き出されたひとつの答えは、翔香にとって到底受け入れがたいものだった……。 緻密に組み上げられた時間のパズル。最後のピースが嵌まるとき、運命の秒針が動き出すーー。 巻末には、ここでしか読めない作品の舞台裏を描いた新規書き下ろし「『タイム・リープ』の思い出」を収録。 第六章 再び月曜日へ 第七章 最後は土曜日 第八章 そして日曜日 終章 おわりははじめに おまけ 『タイム・リープ』の思い出
日本の裏社会にその名を轟かせる斜道組。 この巨大組織の内紛に乗じて、動き出した佐々木隼人。 佐々木は、斜道組の将来を左右する新組織の頂点に君臨するため、親友である藤岡武士さえも切り捨てることに……。 一方、速水敬介は佐々木への協力を続けながらも、この新組織を己のものとするために、自身がハイブリッド手術を受けることを決意するーー。 策謀、決断、そして対決……。 さまざまな思いと野望が渦まくなか、今、その組織が生まれる!!
速水敬介の窮地を救うため、単身辰巳組の本家へと殴り込んだ宮内志郎。 襲撃は成功し、速水の問題も一時的に棚上げされたかに思われた。 しかし、面子を潰された辰巳組は、なりふり構わず宮内が訪れた病院を強襲。 不意をつかれた宮内たちは絶体絶命の危機に陥った。 銃弾を浴び崩れ落ちた宮内。 と、その時、ついに彼らがその姿を現す……。 高畑京一郎が贈る男たちのドラマ。 『HHO』外伝シリーズ第2弾が早くも登場!
恋人の仇を討つため、あえて悪の組織・ユニコーンの戦闘員になった貴久。 日本の裏社会で暗躍する武装集団ユニコーン誕生の謎が明らかにされる、衝撃の外伝シリーズ第1弾!!
「……いいんですか? このままじゃ、あいつ、本当に死にますよ」 「この程度で死ぬようなら、山口もそこまでの男だ。 いなくなったところで別におしくもない」 地獄の訓練所を卒業し、正式にユニコーンの一員となった貴久を待ち受けていたのは、さらに過酷な現実であった。 予想外の激しい銃撃戦へと巻き込まれた貴久たち。 銃を構えた敵と対峙したその時、貴久は……!? 高畑京一郎が描く男たちのドラマ。 待望のシリーズ第3弾!!
恋人・緑川百合子を一瞬にして奪ったガーディアンへの復讐。 山口貴久は、悪の組織ユニコーンの戦闘員になるため、生死をかけた過酷な訓練に挑む。 限界を超えた肉体の酷使を強いられ、戦闘のための知識と技術を叩き込まれる日々。 果たして彼は、この地獄の訓練を乗り越え、さらには生死をかけた卒業試験を突破することができるのか?
高畑京一郎が初めて挑む長編シリーズ第1弾! それは楽しいデートのはずであった。 しかし突然現れた黒い覆面集団とガーディアンの戦いに巻き込まれ、山口貴久の恋人緑川百合子の命はあっけなく奪われた。 正義の味方とされるガーディアンの不可抗力ともいえるミス。 世間の誰もがそれを責めることはなかった。 ただひとり、貴久を除いて……。 底無しの絶望の中で貴久は決意する。 百合子を殺した「奴」を倒すと。 超人的な力を持ち、まったく正体のつかめない謎の改造人間に復讐を果たすと……。
川崎涼介は、ビルの屋上から転落し、意識を失った。見知らぬ家で目覚め、自宅へと向かった涼介が目にしたのは、何と自分の葬式だった。 浦和涼介は、帰宅途中に見知らぬ若者の転落事故に遭遇する。惨事に直面し、気を失う涼介。不可解な記憶喪失の、それが始まりだった。 川崎亜季はまるで亡き兄、川崎涼介のように振る舞う見知らぬ少年に困惑していた。だが、彼女は知ることになる。自分に迫る危機と、自分を守ろうとする“心”を --。
浦和涼介は、革のジャケットに身を包み、携帯電話のボタンを押す。確信はない。だが、ただ一度しかないチャンスを無にせぬために。 川崎亜季は、手の甲で目のあたりを拭ってから顔を上げた。涙に濡れたその顔で、だが確かに亜季は微笑んだ。 川崎涼介は、目の前で繰り広げられる乱闘に、戸惑い、そして歓喜する。涼介は口元に笑みを浮かべ歩き出す。一度は諦めたことを果たすために。 第1回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作家高畑京一郎が贈る、感動のファンタジック長編。
鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。ある日、彼女は昨日の記憶を喪失している事に気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えの無い文章があった。“あなたは今、混乱している。若松くんに相談なさい…”若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも、彼は翔香の記憶を分析する。そして、彼が導き出したのは、謎めいた時間移動現象であった。“タイム・リープー今の君は、意識と体が一致した時間の流れの中にいない…”第1回電撃ゲーム小説大賞で「金賞」を受賞した高畑京一郎が組み上げる時間パズル。