著者 : 高畑京一郎
「君は、いつから来た?」伝説の作品が、いま蘇るー!高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。そして彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えのない文章があった。“あなたは今、混乱している。-若松くんに相談なさい”日記の言葉に従い、クラスメートの秀才・若松和彦に助けを求めると、半信半疑ながらも協力してくれることに。だが、翔香はただの記憶喪失ではなく、あるルールに則って時を移動しているようでー?いまもなお語り継がれる、タイムリープものの金字塔作品が、遂に新装版として登場!
度重なるタイムリープ現象の解明に向けて動く和彦と翔香。そして徐々に明らかとなる、タイムリープ現象の輪郭。和彦の友人・関鷹志に協力を仰ぎ対策を練るも、導き出されたひとつの答えは、翔香にとって到底受け入れがたいものだった……。 緻密に組み上げられた時間のパズル。最後のピースが嵌まるとき、運命の秒針が動き出すーー。 巻末には、ここでしか読めない作品の舞台裏を描いた新規書き下ろし「『タイム・リープ』の思い出」を収録。 第六章 再び月曜日へ 第七章 最後は土曜日 第八章 そして日曜日 終章 おわりははじめに おまけ 『タイム・リープ』の思い出
速水敬介の窮地を救うため、単身辰巳組の本家へと殴り込んだ宮内志郎。襲撃は成功し、速水の問題も一時的に棚上げされたかに思われた。しかし、面子を潰された辰巳組は、なりふり構わず宮内が訪れた病院を強襲。不意をつかれた宮内たちは絶体絶命の危機に陥った。銃弾を浴び崩れ落ちた宮内。と、その時、ついに彼らがその姿を現す…。高畑京一郎が贈る男たちのドラマ。『Hyper Hybrid Organization』外伝シリーズ第2弾。
日本の裏社会にその名を轟かせる斜道組。その組織内部における勢力争いの中で、幹部のひとり速水敬介は窮地に立たされていた。そんな速水の前に現れたのは、初代組長の息子、宮内志郎だった。宮内はアメリカから極秘裡に帰国させたという三人の科学者、天本、藤岡、佐々木をかくまい、彼らに研究施設を提供することを速水に求め、その見返りに速水の苦境を打開すると約束する…。「電撃hp」に好評連載『Hyper Hybrid Organization』外伝シリーズ第1弾。
恋人緑川百合子を失った絶望の縁に立ち、百合子を殺したガーディアンを倒すことだけを生きる目的と決意した山口貴久は、改造人間であるガーディアンと闘う力を得るために、悪の組織ユニコーンへと身を投じる。これまでの平穏な日常と決別した貴久。しかし、組織の歯車でさえもない彼を待ち受けていたのは、戦闘員となるための過酷な訓練だった。限界を超えた肉体の酷使を強いられ、戦闘のための知識と技術を叩き込まれる日々。怪我に倒れ脱落していく訓練生たち…。果たして貴久は、この地獄の訓練を乗り越え、さらには生死をかけた「卒業試験」を突破することができるのか!?高畑京一郎が初めて挑む長編シリーズ第2弾。
それは楽しいデートはずであった。しかし突然現れた黒い覆面集団とガーディアンの戦いに巻き込まれ、山口貴久の恋人緑川百合子の命はあっけなく奪われた。正義の味方とされるガーディアンの不可抗力ともいえるミス。世間の誰もがそれを責めることはなかった。ただひとり、貴久を除いて…。底無しの絶望の中で貴久は決意する。百合子を殺した「奴」を倒すと。超人的な力を持ち、まったく正体のつかめない謎の改造人間に復讐を果たすと……。高畑京一郎初の長編シリーズ第1弾。
川崎涼介は、ビルの屋上から転落し意識を失った。見知らぬ家で目覚め自宅へと向うが、そこで目にしたものは、自分の葬式だった。浦和涼介は、帰宅途中に見知らぬ若者の転落事故に遭遇する。惨事に直面し気を失う涼介。不可解な記憶喪失の、それが始まりであった。川崎亜季は、まるで亡き兄のように振る舞う見知らぬ少年に困惑していた。だが彼女は知ることになる。自分に迫る危機と、自分を守ろうとする心を…。『タイム・リープ』に次ぐ高畑京一郎の名作、ここに文庫化。
浦和涼介は、革のジャケットに身を包み、携帯電話のボタンを押す。確信はない。だが、ただ一度しかないチャンスを無にせぬために。川崎亜季は、手の甲で目のあたりを拭ってから顔を上げた。涙に濡れたその顔で、だが確かに亜季は微笑んだ。川崎涼介は、目の前で繰り広げられる乱闘に、戸惑い、そして歓喜する。涼介は口元に笑みを浮かべ歩き出す。一度は諦めたことを果たすために。第1回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作家高畑京一郎が贈る、スーパーSF推理小説。物語が終わるとき、すべての謎は感動にかわる。
鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。ある日、彼女は昨日の記憶を喪失している事に気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えの無い文章があった。“あなたは今、混乱している。若松くんに相談なさい…”若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも、彼は翔香の記憶を分析する。そして、彼が導き出したのは、謎めいた時間移動現象であった。“タイム・リープー今の君は、意識と体が一致した時間の流れの中にいない…”第1回電撃ゲーム小説大賞で「金賞」を受賞した高畑京一郎が組み上げる時間パズル。