著者 : 鳥海永行
南国水狼伝(下)南国水狼伝(下)
瀬戸内、村上水軍の棟梁の嫡男でありながら、勇魚は故郷を追われた。だが、この不屈の狼は、孤島で洋式構造の大型帆船を造り上げ、西へ、大海原へと乗り出したのである。その勇魚が、天竺人のハンと悲運の子、夢丸をともなって、意外な姿で京の都に上ってきた。目的は、仇敵・高野三郎師光の首。しかし、時は動乱の南北朝時代。勇魚はさらに大きな勢力と戦うことになる。大河歴史冒険、ついに堂々の完結。
南国水狼伝(中)南国水狼伝(中)
実の姉との再会もつかのま、勇魚は故郷の村上水軍に容れられず、燧灘の孤島に追放された。しかも、自分を十数年の流浪の身に追いやった、仇敵・高野三郎師光は、今や、足利幕府で倉奉行という要職を得て、京都で優雅な日々を送っているという。絶望の瀬戸際に立たされた勇魚。不屈の狼はどこに光を見出すのか?動乱の南北朝期、戦場に生きる男たちの運命を綴る歴史冒険の新たな幕があがる。
南国水狼伝(上)南国水狼伝(上)
婆娑羅の徒か復讐の鬼か?紀伊・吉野山中に現れた異形の男、その名は勇魚。後醍醐天皇の隠岐島脱出を助けに出陣し、戦死した男が、巨漢の天竺人とともに帰ってきたのである。時は動乱の南北朝期。公家も武士も、政争と戦闘に明け暮れていた。勇魚が帰るべき瀬戸内の村上水軍も例外ではなかった。地球の西も東も戦場。翻弄される男たちの運命を綴る大河冒険・日本篇。
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