著者 : 鴉羽凛燈
■函館の夏の風にのせて贈る、大正純愛物語第2弾■ 生まれつき顔に痣を持ち、冷遇されて育った旧華族の令嬢・清子と、類まれな商才と美貌を持ちながら目が不自由で、好奇の視線に耐えられず人嫌いになってしまった朔弥。 政略結婚で出会った二人だったが、その育ちから真心で人を見る清子と、その目ゆえに人を見た目で判断しない朔弥は次第に惹かれ合い、互いにかけがえのない存在となっていた。 清子を取り戻そうとする伊知地家の魔の手をやりすごし、無事に結納を済ませた二人。しかし清子の痣を知った朔弥の母がどうしても結婚を許さないと言い出し、あの手この手で結婚式を妨害しようと企む。次から次へと言いつけられる無理難題にも真摯に立ち向かう清子。その姿を見て、朔弥も影響され……。 巻末には二人の過去と今を繋ぐ番外編「夏の思ひ出」を収録。大人気コミカライズ原作、待望の書籍化第2弾! ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 伊知地清子(いちじ・きよこ)……名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚かせる。 岩倉朔弥(いわくら・さくや)……長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。 一 港の風 二 緑の香り 三 薫る園 四 優しい味 五 心の修理 六 橋を架けて 七 浜の女たち 八 不機嫌なパンケーキ 九 湯の川温泉 十 二人でお茶を 番外編 夏の思ひ出 結ばれる星 大雨の君 蟹工場 花火の夜
●○●大人気コミカライズ原作、待望の書籍化●○● 大正時代の函館。旧華族の清子は顔の痣により冷遇されて育った。そんな彼女は、金のため顔も知らぬ実業家に嫁ぐように命じられる。 清子が出向いた屋敷には、商才あふれる美貌の青年・朔弥がいた。しかし彼の目は不自由になりつつあり、これまでの縁談への苛立ちから彼女を拒絶。それでも清子は真摯に接し、朔弥も、その育ちゆえに真心で人を見る彼女に心惹かれ、互いにかけがえない存在に。 だが、痣を知った岩倉本家は彼女を追い出そうとしてーー。彼と生きるため、清子はその人柄と聡明さで懸命に試練に向き合い……? ●○●登場人物●○● 伊知地清子(いちじ・きよこ) 名家の娘だが、痣のせいで蔑まれてきた。人の真心を見る聡明さがあり、時に朔弥も驚く洞察力を発揮する。 岩倉朔弥(いわくら・さくや) 長身で圧倒的な商才をもつ美貌の青年。だが目が不自由で少々ひねくれ者。清子に惹かれ……。 一 白い空気 二 彼女の理由 三 かりそめの婚約 四 岩倉上屋敷 五 梅の花が咲いている 六 函館夜会 七 こぼれそうな愛 八 割れた鏡 九 風に唄えば 十 気持ちはダイヤモンド 十一 すてきな贈り物
世莉の高校に転校してきた美青年・御巫神威。彼に憧れる女子生徒が多い中、世莉だけは違和感を覚える。銀髪なんて怖い…。しかし、友人は彼を黒髪だと言い、お守り代わりの“鳴らない鈴”は警告するように鳴り響く。その神威が世莉の暮らす神社に現れた夜。ご神体として祀られていた剣の鞘が、事故で世莉の身体に同化してしまう!実は神々を鎮める“神主”だという神威。剣と共鳴する世莉は、その力を狙うものから保護されるかわり、神威が求める神剣のカケラ“玉鋼”集めに協力することにー。エブリスタ1位の人気作!