著者 : 黒木楓
契約獣である白狼・ウルルを心の底から可愛がっている公爵令嬢のライラ。しかし彼女の婚約者ディアス王子は「お前の契約獣は怖すぎる!」とライラに婚約破棄を突きつけてきた。悔しさと悲しみに暮れるライラは、ウルルの勧めで幼馴染のジリクに助けを求めることにする。契約獣に詳しいジリクによると、ディアスは『神獣』の最有力候補であるペガサスを得るために、その契約者と婚約するべくライラを捨てたのだろうということだった。けれど神獣を選ぶ儀式の日、選ばれたのはなんと、ウルル。手のひらを返してすり寄ろうとするディアスをしりぞけ、ライラはジリクとともに、ウルルを蔑んでいた人々を見返すことにしてー。
「役目を終えた平民は用済みだ。この国から出ていけ!」動物を一頭だけ神獣にできるスキル『テイマー』の持ち主ノネット。平民である彼女は、神獣ダリオンを育て上げたことで用済みとされ、祖国ヒルキス王国から追い出されようとしていた。祖国に愛想を尽かしたノネットは国を捨てるが、そんなノネットを追って神獣ダリオンもまたヒルキス王国を出る。神獣の力で富を得ていた王国は大混乱に陥るが、ノネットたちの知ったことではない。そしてノネットは、かつて自分を助けてくれた隣国の王子を頼り、ハーチス王国へ向かうのだが…隣国での愛されもふもふライフは思わぬ方向に!?祖国で蠢く陰謀に、秘められたテイマーの力が炸裂する痛快活劇!
目が覚めると、ゲームの悪役令嬢になっていたリリアン。悪役令嬢と言っても、まだゲームの始まる数年前だから、今から努力すれば断罪される運命は変えられる!…はずなのだけど、断罪と言っても国外追放程度。ならば今のリリアンには、もっとやるべきことがある。それは前世からの憧れ…魔法。断罪上等、追放されたら冒険者になってやる!と好き勝手生きることにしたら、ゲームの設定と違うことばかりやらかしてしまい…-このままではゲーム通り断罪されないのでは!?破天荒でちょっと天然(?)な悪役令嬢が織りなす、転生マジカルファンタジー!