著者 : 龍威ユウ
少女(やいば)は鞘に納まらない 3少女(やいば)は鞘に納まらない 3
かつての愛刀…千年守鈴姫も「御剣姫守」としてこの世界へとやってきていた。神威での騒動を終えてから、再び仕手と愛刀としての関係を築いた結城悠と千年守は、弥真白にて騒がしくも賑やかな日常を過ごしていた。そんなある日、巷では自分を題材とした小説が流行していることを知った悠は、その作者である小烏丸と出会う。その傍らには記憶を失った見知らぬ少女がいた。ひょんなことから小烏丸から密着取材を受けることになった悠は、母を探しているという記憶なき少女の親を探すべく桜華衆本部…耶真杜へと向かうことに。三日月宗近をはじめとする天下五剣でさえも、少女について何もわからなかったのだがー。
少女(やいば)は鞘に納まらない 1少女(やいば)は鞘に納まらない 1
剣術家の家に生まれた青年・結城悠は、とある事情から最愛の少女の命を奪ってしまう。悠は贖罪として自ら命を絶ったはずだったが、見知らぬ森の中で目を覚ます。不思議に思い森の中をさまよっていると、頭から狐耳を生やし、コスプレじみた和服を着た美少女と出会った。「小狐丸」と名乗った少女のことを、刀剣好きの痛いオタクかと思った悠だったが、直後に現れた異形の化け物ー「鬼」と、それを切り伏せる小狐丸を見て、自分が異世界に迷い込んでしまったことを知る。話を聞くと、この世界は人間の女性は絶滅し、代わりに刀剣から生まれた新人種「御剣姫守」が鬼と戦っているのだという。さらに、人口の1割ほどしか存在しない男性は女性に守られて暮らしているらしい。すっかり男女の価値観が逆転している異世界で、悠は自らも戦おうと提案するのだがー。
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