著者 : gacchi
公爵令息リオネルの尽力により、自らを虐げてきた伯爵家と決別したアリアンヌ。精霊の加護も取り戻し、二人で幸せな日々を送っていた。 しかし、リオネルとの婚約を狙う隣国の王女の登場で再び試練が訪れる。美しい王女に対して婚約者としての自分に自信が持てないアリアンヌ。さらにアリアンヌを排除すべく王女がとった行動が、国を揺るがす大事件に発展し……。 政略に翻弄されながらも純愛を貫いた二人が迎える未来とはーー精霊に愛されし王国で紡ぐ美しき愛の物語、完結。 【登場人物】 ・アリアンヌ 伯爵家の長女だが、育児放棄されデュノア公爵家で育つ。 親の策略で突然第二王子の婚約者にとなり、伯爵家に連れ戻されてしまった。 ・リオネル デュノア公爵家の嫡男。 精霊の強い加護と優秀な頭脳を駆使し、最愛のアリアンヌを救うべく奔走する。 12 新しい生活 13 離れていく関係 14 私に似合う国 15 嵐が訪れようとしている 16 精霊祭の夜 17 みんなお姉様が悪いのよ 18 嵐が過ぎ去った 19 幸せを守るために 20 あなたたちに捨てられた私は 番外編 友人への恩返し 番外編2 命の生まれる場所
アリアンヌは生まれながらに精霊の強い加護を受け、共に育った公爵令息のリオネルと結婚の約束を交わしていた。 しかし突然、生家の伯爵家に第二王子との望まぬ婚約を強いられ、幽閉されてしまう。 リオネルとの再会を信じ孤独に耐え続けるが、精霊の加護も奪われ追いつめられていくアリアンヌ。さらに、彼女を厭う妹の策略によって第二王子との婚約は破棄され、平民の商家に嫁がされることに。 一方、リオネルは愛するアリアンヌを取り戻すため、密かに動き出していてーー。 プロローグ 1 精霊と遊ぶ令嬢 2 いなくなったアリア 3 お姉様なんていらない 4 始まった王子妃教育 5 アリアを取り戻すために 6 婚約者との再会 7 二人の企み 8 いけ好かない婚約者 9 最後の挨拶 10 少しずつ崩れていく関係 11 デュノア公爵家での生活
生まれ持った髪と瞳の色のせいで母に虐げられ、妹たちにも馬鹿にされ、不遇な日々を送っていた伯爵令嬢のリゼット。家族に認めてもらうため跡取りとしての勉強を頑張り、不実な婚約者にも耐えていた彼女だが、妹に婚約者を奪われたことでとうとう家を捨て、王宮で女官として身を立て始める。そんな中、とある出来事から王妃に気に入られたリゼットは王妃の依頼で秘書官として辺境伯領へと向かう。辿り着いたそこでは優しく優秀な辺境伯をはじめ、多くの人々がリゼットを歓迎してくれた。そうして自分の居場所を作るリゼットだが、その裏ではもう一人の妹の悪巧みが進行していて……薄幸令嬢の人生逆転ファンタジー、開幕!
柔弱な第三王子フレディの婚約者としても、父にないがしろにされる侯爵令嬢としても、幼い頃から苦労してきたリーファ。彼女が心安らげるのは、学園の男性教師ラーシュの手伝いをしながら穏やかに過ごす時くらいだった。そんなある日、リーファは父から義姉がフレディの子を身ごもったため婚約を解消して卒業後は修道院へ入るよう通達される。そのつもりでいたリーファだったが、ラーシュへもそのことを伝えると彼の態度が豹変! なんと学園内のカフェテリアでうたた寝をしていた最中、突然キスされ「俺のものになれ」と言われてしまう。しかも、ラーシュの正体は実は王弟という話で……!?
解呪の力を持ちつつも、それを隠して生きる伯爵令嬢のレイフィア。そんな彼女はある日、呪いの糸が顔中に巻き付いた男子生徒、公爵令息のレオンハルトと出会い、授業の一環で踊ることに。すると見る見るうちに彼の顔の糸がほどけ、レオンハルトは正気を取り戻す。実は幼い頃にレイフィアと出会っていたという彼は、レイフィアへの好意を示しつつ、自分と同様に呪いを受けている人々を助けるため協力してほしいと申し出た。それを快諾したレイフィアは、今後の作戦のためもあってレオンハルトと婚約関係を結ぶことに。そして、これをきっかけにレイフィアは王家の陰謀に巻き込れてしまいーー
突然、第一王子から婚約解消を告げられた公爵令嬢ミレーヌ。そのうえ彼は浮気しており、新しい恋人と結婚したいという。王命を受けて、彼と政略的な婚約をしてから五年間、王妃に疎まれ虐げられながらも、つらい王子妃教育に必死に耐えてきた。それなのに、待っていたのはこの仕打ち。--もう私、こんな婚約者なんて忘れて、スッキリ幸せになってもいいですよね? そう思ったミレーヌは元婚約者と決別し、新しい幸せな人生に向かって進みはじめてーー? 薄幸だった公爵令嬢の、大逆転サクセスファンタジー!