著者 : yokuu
魔法使いの街グルマガズラから戻ったルシルとフィリス。夏の暑さがまだ残る中、数年ぶりの大嵐で荒れたコートデューの街では、商工会長のコルテスが奔走していた。いつも街のことを第一に考える彼にルシルは尊敬の念を抱かずにいられない。そんな折、特産品の香油石鹸を広めるため、新聞広告を打つ企画が持ち上がる。コルテスの尽力で二人の記者が街にやってくるが、そのうちの一人はルシルの元同僚・レイヴンだった!? さらに二人は取材のかたわら、ひそかに魔法使いのことを調査していて……。温かいコートデューの街に、新たな波乱が舞い込む! 一方、日々幸せに生活するルシルに対して、フィリスにある小さな変化がーー? 「あれは君の望むところだろうか」 遠く近く、人々の想いが交わる再就職ファンタジー、待望の第五弾!
お互いの今を大切に生きると決めたルシルとフィリスのもとには、日常が戻ってきていた。そんな折、二人の家にフィリスの師匠の遺作が見つかったとの知らせが届く。生前、師匠が生み出した数々の芸術作品には“思念”が宿り、周囲に悪影響を及ぼす危険があるようで……。 「共に行けるか」 状況を探るため、ルシルはフィリスに連れられ、未知なる魔法使いたちの街へ足を踏み入れることになった。飛んで移動する人々、人の手伝いをする動物たちなど、驚きに満ちた光景にルシルは戸惑う。 そんな中、遺作が出品されたというオークション会場に向かう二人は、過去最大のピンチに巻き込まれーー? あなたのことをもっと知りたい。長い時間を生きるフィリスへの切ない願いがあふれる、再就職ファンタジー第四弾!
無口で無愛想な魔法使いフィリスとゆっくり距離を縮めていくルシル。 平和な日常を送っていたある日、二人が暮らす街に、青年・バーレイと彼の祖母・エレーナが引っ越してくる。彼らがこの街に馴染むまで、ルシルは二人を手伝うことに。つんけんしながら美味しいお菓子を作り出すバーレイと、上品そうな外見からは想像もつかない壮大な冒険話を持つエレーナ。ギャップだらけな二人とルシルは、すぐに打ち解けるが……。 「ばあちゃんに仲良くなるなって、言われてる」 二人はなぜか頑なに街の人々と距離を置こうとしていたーー。 ルシルがフィリスと出会って二度目の秋。新たな住人も加わりにぎやかで温かいコートデューの街で、ルシルとフィリスの日々はますます彩りを増していく。お互いを真摯に想い合う異世界再就職ファンタジー第三弾!
無口で無愛想な魔法使いフィリスの屋敷に就職したルシル。彼女は気難しいフィリスとの距離を少しずつ縮め、二人の関係性も大きく変化した。そんなある日、ルシルのもとに実家にいる妹のトルテから一通の手紙が届く。そこには父が骨折したこと、そして畑が大不作に悩まされていることなどがつづられていた。心配になったルシルは、一緒に行くと言い出したフィリスとともに急遽実家に赴く。ルシルの実家は大家族で常ににぎやか。「余計なこと」を心底嫌うはずのフィリスは早々にうんざりするかと思いきや、意外にも馴染んでいるようでー?一方、畑の不作問題には、一筋縄ではいかない何やら不穏な空気が漂っていた。ルシルの周囲はまたもやトラブル続き。屋敷を飛び出しフィリスと二人で自身の家族の問題を乗り越える!ほっこり異世界再就職ファンタジー第二弾、開幕!
三年間住み込みで働いた屋敷を理不尽に追い出されたルシル。彼女は新しい就職先を求めてド田舎にやってきたが、そこで紹介されたのは、無口で無愛想な魔法使いフィリスの屋敷だった。「余計なこと」を心底嫌う、気難しいフィリスの屋敷での仕事は、蓋を開けてみるとルシルにとっては好条件!何としても新しい職場を死守するべく、彼女は「余計なこと」地雷を回避するためにフィリスの観察を始める。そんなフィリスのことを少しずつ知っていくうちに、気難しいだけでない意外な一面に出会い、ルシルの気持ちは徐々に変化していきー。フィリスとの距離が少しずつ縮まる一方、前の屋敷の主がなぜだか自分を捜し回っているらしいと知るルシル。他にもフィリスの周囲では何やら魔法使いたちが騒ぎ始め…!?平穏に暮らしたいのに何かと起こるトラブルを、仕事に対するプライドと持ち前の前向きさで乗り越えながらゆっくりとお互いの想いを育む、ほっこり異世界再就職ファンタジー。