グランクレスト戦記(4)
テオとの戦いに敗北し、大工房同盟・盟主の威信を失ったヴァルドリンド辺境伯マリーネ。彼女は幻想詩連合の弱腰を見越して、仇敵であるアルトゥーク伯ヴィラールの命を狙う。連合の盟主・アレクシスからの和平案を蹴り、力と恐怖、そして新たな体制“選帝侯”システムをもって同盟をまとめ上げたマリーネは大軍勢を率い、アルトゥークを包囲する。アルトゥークの城代・テオの治める領地“常闇の森”にも同盟の軍勢5,000が迫る。対してテオの軍勢は僅か200。敗北必至の戦に見えたが、テオの掲げた戦旗に次々と仲間が集いー。アルトゥーク戦役を経て、大陸は再び大戦へと突入する!
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混沌がすべてを支配する大陸。ともに夢を追う騎士テオと魔法師シルーカの次なる戦いの地は、幻想詩連合の要衡・アルトゥーク。ここには遙か古の時代、極大混沌期の影響が色濃く残っていた。魔女、人狼、吸血鬼、そして古き災いの伝説ーアルトゥークの深く暗い森には、災いを呼び起こそうとする者、黒き魔女が密かに息づいていた。魔女は連綿と受け継がれる理想を成就させるために蠢き、連合と同盟の戦乱を利用する。「秩序の結晶“聖印”-これこそ、わたしの欲するもの」テオ、シルーカに突きつけられる真実の世界。人々の選択は、秩序か、それとも混沌か。急転の一大戦記ファンタジー! 2013/12/20 発売
英雄の死が大陸の歴史を動かす。テオたち連合領南部の諸国は、同盟にも連合にも見切りをつけ、軍事協定“アルトゥーク条約”を締結。同盟はヴィラールによる死を賭した抵抗に多くの戦力を失い、また占領地では遊撃隊のゲリラ戦に苦しんでいた。そして連合は、主戦派が同盟への攻勢を強めーここに、条約・同盟・連合という三大陣営による大陸分割が始まり、各地で戦いが勃発。大戦はさらに激しさを増す。テオとシルーカたちは、同盟と連合との戦いの間隙を突き、故郷へと帰還する。絶望が支配する島システィナを圧政から解放するため、テオたちの新たな、そして孤独な戦いが始まる! 2015/07/18 発売