東京レイヴンズ15 ShamaniC DawN
幾瀬、幾年の彼方で会おうー遙かなる呪を抱いて、夏目の魂は転生した。後の世に伝説と語られる陰陽師・土御門夜光、その傍らに控える式神にして幼馴染の少女・飛車丸として。時は昭和14年、夜光が陰陽道宗家の家督を継いだある春の日。運命の分岐点は、赤髪の陸軍将校の姿を象って訪れる。「ぼくは相馬佐月。貴方と同じー陰陽の道を歩む者です」人知れず呪術の未来を憂いていた夜光と、大戦前夜という情勢において陰陽道の再興を狙う佐月。二人の出会いがもたらすものは、呪術界の夜明けと、そしてー。時を超えた魂がいま、すべての始まりを繙きはじめる。