ぼくのゆうしゃ(8)
私、田舎のしがない村娘サクヤ・ルーンはずっと勇者様に憧れていました。危機に颯爽と現れ、悪を滅ぼし、人々を救済する勇者様。…かくしてその人は実際私の前に現れました。私は彼をすぐに大好きになりました。でもそれは決して、彼が勇者だったからじゃありません。彼がトオルさんだったからです。…ねぇ、トオルさん。貴方に改変されたこの世界では今でも、ファルディオさんが、セシリアさんが、レイアさんが、魔王ヨルさんがーあらゆる生命が皆必死に戦っていますよ。聞こえていますか、トオルさん。私はー私達はいつまでも、貴方の帰還を、幸福を、笑顔を、心の底から願っています。
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日本から異世界へ勇者として召喚されたぼく、ミカミトオル。この世界でのぼくの保護者を(勝手に)名乗るファルディオに連れられ、闘技都市ルザルにやって来ました!ここの闘技大会で、彼はお金儲けをしたいみたい。まあ、彼には世話になってないこともないし、手伝ってあげてもいいかなー。そんなぼくの前に現れたのはすっごく強くて、しかも美人なセシリアおねーさん。彼女の話では、この闘技大会に“魔人”という悪い奴が混じってるらしくて…。だったらもっと強くならなくちゃ!おねーさん、ぼくに色々教えてください!「…っ!」「セシリア、お前、さてはショター」「黙れ」 2013/08/20 発売
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