寄席わらしの晩ごはん
とある下町の寄席「八百万亭」は、不思議な現象が尽きず「おばけ寄席」と評判。その軒先の軽妙な太鼓に惹かれた青年・晴坊は、皆に煙たがられるおばけに出会う。寄席の主人に差しだされた玉子サンドの誘惑に負け、見返りにそのおばけ・寄席わらしのフクちゃんのご飯係「特座」となった晴坊。彼は兄弟子から「ドヘタ」と怒鳴られながらも、落語を糸口に桜の海苔巻きを作ったりと、慣れない料理に奔走する。その前向きな姿は寄席の皆にも伝わり始めー!?いつか高座に上がることを夢見る、人情深く温かい寄席ごはん。