後宮妃の管理人 七 〜寵臣夫婦は出迎える〜(7)
黎暉大国に初夏が訪れた。健康管理に暑さは天敵。そこで優蘭たち健美省は、皇帝の勅命のもと、妃嬪たちの避暑地行きを催すことに。朗報に沸く後宮だったがーーただ一人、普段は目立たない充媛の藍珠に、何故か避暑地行きを拒まれてしまい!?
一方、優蘭の夫で右丞相の皓月にも、不穏な知らせが届いていた。過去に軋轢がある隣国・杏津帝国の外交使節団がやって来るのだという。しかも優蘭たちが赴く、避暑地の離宮で出迎えることになり!?
因縁燻る避暑地行。外交に後宮、両方の舞台を寵臣夫婦は捌けるか!?
目次
序章 妻、避暑地行きを喜ぶ
一章 妻、重なる問題に思考を停止させる
二章 寵臣夫婦、思わぬ事態の連続に混乱する
三章 妻、自身の選択を後悔する
四章 妻、新たな課題について考える
間章一 とある異国人の追憶
五章 妻、気持ち悪さを覚える
六章 妻、花園のこれからを想う
間章二 夫、推し量る
間章三 とある皇弟の企み
終章 寵臣夫婦、嵐の訪れを予感する
あとがき