王様のプロポーズ5 真赭の賢者
「何よこれ、落第って……!」
「最悪、〈庭園〉からの放逐ーーつまり、退学処分もあり得ない話ではありません」
〈空隙の庭園〉で行われた魔術師適性試験を、彩禍として滅亡因子討伐で欠席してしまった玖珂無色は落第を通告される。
落第を回避するため、エルルカ引率のもと滅亡因子が生息する丹礼島で一週間の補習授業を受けることになるのだが……。
「寝込みを襲うのも嫌いではないが、やはり反応がなければつまらぬでな」
「無色さんの匂いを嗅ぐだけで、頭がどうにかなってしまいそうなのです」
大人の姿になったエルルカや、別の補習者から次々と誘惑され!?
退学と貞操の危機を回避せよ!