美大生・月浪縁の怪談
都内美大の映像科に通う芦屋啓介は困っていた。
「写真に男が映る。削除できない」と言う親友の様子がおかしい。
啓介が彼の怪奇現象に巻き込まれそうになった時、日本画科の美しい少女、月浪縁に救われる。
縁には「絵に描いた人間に怪奇現象が起こると絵に異変が現れる」という特殊能力があった。
それを生かして人助けをする彼女に啓介は手伝いを申し出る。
そして啓介は縁を中心に巻き起こる不可思議な世界を知っていきーー。
「君にも語るべき怪談があるはずだ」
美大の怪談は、おもしろい。
「第一章 ドッペルゲンガー」
「第二章 仮面」
「第三章 コレクション」
「第四章 麒麟の筆」
「エピローグ」