狐の婿入り(1)
クリスマスを目前に、沙苗は突然恋人に別れを告げられた。浮気をされていたのだ。冬空の下、ヤケ酒しながらたどり着いた不思議な神社で「スパダリな旦那様をください」と神頼み。翌日、目が覚めると自宅には見たこともない美青年、なつめが朝食を作っていた。
「初めまして、僕のお嫁さん」
沙苗は妖しすぎるなつめを拒絶するのだが、彼の左手の薬指にはいつの間にか沙苗とお揃いの指輪が輝いていて……ってこの指輪、はずれないんですけど!?
狐系男子の癒やしが待つ、極上至福のラブストーリー!
プロローグ
一章 クリスマスプレゼントは旦那様
二章 春雨頃の同棲暮らし
三賞 燈涼し空の恋と灯
四章 狐の婿入り
エピローグ