千億亡国 死の螺旋にあらがえ黒騎士(1)
「あなたを助けられてよかった。だって、だってわたし…」帝国の侵略で滅亡寸前の小国クーファ。若き騎士ラシードは、王国が滅亡する度に時間が遡る不思議な体験を繰り返していた。名門の出自ながら、“臆病者のラシード”と呼ばれていた彼は、幾多の戦乱を経験する内に最強の力を得、クーファ救国の道筋を探っていた。遡る度に共に戦い、彼を信頼する幼馴染の女騎士パルミラにいつしか心惹かれるが、彼女は最後に必ずラシードを庇って死んでしまう。パルミラを守るためラシードは恋心を封じようとするが…!?孤独な黒騎士と彼を救うべく剣を振るう女騎士の胸焦がすファンタジー戦記、堂々開幕!