終末なにしてますか? もう一度だけ、会えますか?#11
“最後の獣”が造り出した少年は、最期の選択を迫られる。今ここにある幸せを慈しみ、浮遊大陸群を滅ぼすかー多くを奪う邪悪として、自分自身が滅ぼされるか。偽りの楽園は罅割れ、幸福のかけらも削れ行き、少年は自身の存在する意味を覚る。「ぼくはちゃんと、あなたたちと戦います」聖剣モウルネンを差し向けるティアットに、示す答えは。そして、崩れ行く世界は、その跡に何を残すのか。明日を繋いだ妖精たちの第2部、終幕。
関連ラノベ
アニメで話題騒然!! 涙と希望を受け継いだ、次代妖精たちによる第二部、開幕! 〈人間〉は規格外の〈獣〉に蹂躙され滅びた。〈獣〉を倒しうるのは、〈聖剣〉(カリヨン)を振るう黄金妖精のみ。 戦いののち、〈聖剣〉は引き継がれるが、力を使い果たした妖精たちは死んでゆく。 「誰が恋愛脳こじらせた自己犠牲大好きよ!」 「君らだ君ら! 自覚ないのかよ自覚は!」 廃劇場の上で出会った、先輩に憧れ死を望む黄金妖精(レプラカーン)と、嘘つき堕鬼種(インプ)の青年位官の、葛藤の上に成り立つ儚い日常。 ティアット、コロン、ラキシュ、パニバルたちが、成体妖精兵となり活躍! 2016/03/31 発売
〈獣〉の侵食により死にかけた都市ライエル。 その外れの森で新たに発生した妖精の子供2人は、リンゴ、マシュマロと名づけられた。 「ふぇどーるーっ!」「ふぇどるー」 「まったく、どうして僕なんかに懐いてるんだか」 ぼやくフェオドール四位武官に、ラキシュは悪戯っぽい笑顔を返す。 彼女らと過ごす日々の中、フェオドールは自らの想いを告げることを決めるが、そこに〈十一番目の獣〉(クロワイヤンス)の『小瓶』が落とされる……。 新シリーズ、第2弾。 2016/06/30 発売
あれから10日が経った。妖精の存在と特性についてはまだ極秘事項のままで、〈重く留まる十一番目の獣〉(クロワイヤンス)を仕留めたのは、フェオドール四位武官が極秘で預かっていた、最新の試作爆弾であるとされた。 常識を超えた強さで魔力(ヴェネノム)を熾した黄金妖精(レプラカーン)ラキシュはいまだ目覚めず、リンゴはもういない。 ーーフェオドールは結論した。 きっともう始めてしまうべきなのだろう。世界に敵対する、最初で最後の戦いを。 次代妖精による第2部、急転直下の展開! 「だからね、わたし、やっと決めたよ。──きみの、邪魔をしてやる」 2016/11/30 発売
「フェオドール。わたし、やっと決めたよ。──きみの、邪魔をしてやる」 妖精兵ティアットと堕鬼種(インプ)の対峙は、ラキシュの振るう《聖剣(カリヨン)》セニオリスの一撃で決された。 手負いの堕鬼種が目指すのはーーかつての戦場、コリナディルーチェ市。 バロニ=マキシ一位憲兵武官の計らいで彼の地へ向かったティアットは、朱髪の先輩妖精兵らと邂逅を果たす。 一方その頃、妖精倉庫の管理人喰人鬼(トロール)もまた、旧き知人を訪ねてその地を訪れていた……。 アニメで話題騒然!! 涙と希望を受け継いだ、次代妖精による第2部! カバーイラストはナイグラート! 2017/03/31 発売
その日、2番浮遊島は完全に沈黙した。 遺跡兵装(ダグウェポン)モウルネンの真実を知るべく、護翼軍司令本部に忍び込んだ元四位武官フェオドール。 彼の前に立ちはだかったのは、かつての妖精兵ノフト・カロ・オラシオンだった。 昏倒して目覚めない堕鬼種(インプ)を前に、自分の存在がある限り、彼は永遠に救われないのだと知るラキシュ。 「わかってるんでしょう? あなたがそばにいるだけで、あの子は死に近づいていく」 別れを告げた妖精兵の思考を埋めるのは数多の言葉の断片ーーあの夜の記憶。 アニメで話題騒然!! 涙と希望を受け継いだ、次代妖精による第2部! 2017/09/30 発売
フェオドールは鏡の向こう、笑みを浮かべる黒髪の青年に語りかける。 君の力を貸してくれないかーー浮遊大陸群を墜とすために。絶望を鎖ぎ、希望を結ぶ遺跡兵装モウルネンを手に戦場に刻むのは、最後の嘘。 「堕鬼種(インプ)は悪だ。信じちゃいけない」 マルゴ、ティアット、そしてラキシューー彼女たちの傍にいる資格なんてないけれど。これが、みんなが幸せになれる唯一の方法なんだ。 コリナディルーチェの、長い夜が明ける。 2018/05/31 発売
一人の少年が作り上げた舞台で、一人の少女が英雄となった。 〈獣〉に対抗できる黄金妖精(レプラカーン)の存在は明るみとなり、浮遊大陸群(レグル・エレ)が小さな守護者に沸く一方、38番浮遊島に侵食の足音が迫る。 「黄金妖精(レプラカーン)をしてくるよ。先輩たちには、ちと悪い気がするがね」 パニバル・ノク・カテナは、〈十一番目の獣(クロワイヤンス)〉に呑まれた39番浮遊島に立つ。 その力の限りを尽くして、〈獣〉との戦いへと臨むために。 これは作られた英雄たちの、終わりに近づく物語。 2018/11/30 発売
39番浮遊島の“最後の獣”を退け、浮遊大陸群の滅びに猶予を勝ち取ったあの日から、五年。「オルランドリ商会第四倉庫に、『鏃』の提供を要請する」未だ2番浮遊島に神々を囚える“最後の獣”を排除するほか、世界を守る術はなくー最後の決戦を前に、妖精兵たちはつかの間の日常を過ごす。「アルミタはさ、今でも、ティアット先輩みたいになりたい?」かつて憧れていた景色に手が届く今、幼き妖精兵に訪れる葛藤ーそして迫る決意のとき。 2020/10/30 発売