もしも明日、この世界が終わるとしたら2
世界が終わりを迎えるまでーーおよそ一年。
英雄の生まれ変わりとして召喚された大咲空は、この終わりゆく世界で過ごす中で、魔法使いの少女ユーリに恋をした。
学園の襲撃やユーリの暴走、数々の困難を乗り越えた空は、ついにユーリへと想いを伝えーー。
「……アイ? 言葉の意味は知っていますけど……『好き』とは少し違うものですよね?」
「……うーん。それじゃあ、『好き』と『愛』との違いを一緒に勉強してみようか」
「えっ? ……い、一緒に?」
限られた刻の中で少しずつ距離を縮める二人の前に現れたのはーー吸血鬼の少女。
自分と違って積極的に空へ“好き”を伝えるその存在に、ユーリは次第に焦りを募らせ、恋することの意味を知っていくーー。
関連ラノベ
もしも明日、この世界が終わるとしたら(1)もしも明日、この世界が終わるとしたら(1)
終わりゆく世界を前に、少女は願う。かつて英雄が愛し、そして救った世界。余命はおよそ一年。たとえ、私が死ぬことでしか世界が救われないとしてもー。「大咲空さん。どうか、お願いします。この世界を救ってもらえませんか?」「あなたはかつて、この世界を救った“英雄の生まれ変わり”なんです」終わりゆく世界を前に、少年は自問する。召喚されてからこの世界で過ごした、少女との日々。ちょっぴりドジで、すぐ拗ねる。でも、たまに見せてくれる笑顔が嬉しくてー。この世界と、たった一人の大切にしたい女の子。どちらか片方しか救えないのならー。 2022/12/28 発売