勇者じゃなかった回復魔法使い1 〜暗殺者(アサシン)もドン引きの蘇生呪文活用法〜
早乙女(ソウトメ) 辰馬(タツマ)、31歳独身。毎朝同じバスに乗り合わせる学生3人組を見るたびに『リア充爆発しろ』と優しく呪うサラリーマン。
ある日、タツマは学生リア充3人組と、事故のような衝撃と共に『勇者召喚』に巻き込まれ、異世界の王国ダイオラーデンに転移する。ところがタツマは勇者でもなく、所持魔法も「回復魔法」「空間属性」と珍しくないものだったせいで他の3人と違い保護対象とならず、安定を求めて一人で生きていくことになる。
一方、この国では「悪素」と呼ばれる謎の風土病が流行していた。そこでタツマは回復魔法を活かしてギルドの一角で治療を始め、自立した生活を確立しながらこの国の人々と交流を深めていく。
「報酬はね、串焼き5本分。銅貨10枚でどうかな?」
お人好し回復魔法使いの、自由でのんびりな異世界交流記。