転生令嬢アリステリアは今度こそ自立して楽しく生きる 〜街に出てこっそり知識供与を始めました〜2
国王から、クレーゼン領で領民に知識を広める許可を得た公爵令嬢アリステリア。彼女が家で開いた『メティア塾』は、連日多くの塾生が訪れる場所となっていた。
ある日、領地の新事業について相談に来た領主代理のルステンが、「いつかクレーゼンの名産を作るのが夢だった」と語る。それを聞いたアリステリアは、夢を語れる場所をこのクレーゼン領で作れていたことを喜ぶ。そして、塾生たちの夢を手助けしていくことを決める。
ロナの、いい物がきちんと売れる店を作りたいという夢。シーラの、体を丈夫にして家族と一日中お出かけがしたいという夢。そして、塾を訪れた少年ディーダの、将来の夢。
知識を最大限に活かして彼女たちの手助けをするアリステリアを、再び王太子の悪意が襲う。そしてその背後にはーー。
プロローグ:サラディーナはほくそ笑む
第一章:クレーゼン領で生まれゆく夢
第二章:ロナのお店と『物語』
閑話:エストエッジの夢想
第三章:シーラの成果
第四章:リズリーと人魚・リーレンの食堂計画
第五章:平民ディーダの大志
閑話:サラディーナの手招き
第六章:クレーゼン領主・アリステリアの反抗
エピローグ:こうして領地はまた一つ
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前世では、主体性のなさを理由に恋人に捨てられた、公爵令嬢アリステリア。転生したこの世界では自立した女性になれるようにと努力を重ねた彼女は、王太子の婚約者に指名されていた。けれど今度は、お前は一人でも生きていけると言われ、一方的に婚約破棄を告げられてしまう。 王太子に見切りをつけたアリステリアは、婚約破棄の慰謝料としてクレーゼン領をもらい受ける。まずは領民の暮らしを知ることから、と、身分を隠して暮らし始めた街で、彼女は、現状を仕方がないと受け入れてしまっている、まるで前世の自分のような女性たちと出会う。「知らない」ことが、彼女たちの選択肢を狭めていると考えたアリステリアは、自分の持っている知識を広めることを思いつく! 転生令嬢の、おしのび平民ライフ。 プロローグ:『前』の私の最期の後悔 第一章:婚約破棄は転機の訪れ 第二章:新領主・アリステリアの最初の仕事 第三章:平民アリスの勉強会1 上手な帳簿の読み方講座 第四章:平民アリスの勉強会2 病弱にもやさしい刺繍講座 閑話:エストエッジの明るい未来展望 第五章:みんなで食べる大皿ご飯 閑話:エストエッジの黒いたくらみ 第六章:市井での生活の終わり……? 第七章:クレーゼン領主・アリステリアの戦場 エピローグ:そしてまた一人 2024/01/25 発売