ヤクモとキリヱ(1)
斎川唯は悩んでいた。
理想のアイドルになるには何かが足りない。
ライバルたちよりも努力をしてきた自信もある。
でも、なぜか満たされない。
そこで何か新しいことに挑戦しようと思い立つ。
これまで体験していないものといえば過去に行くことをやめてしまった学校生活くらいでーー。
「わたし、学校に行きます!」
周囲の心配の声をおさえて学校に通い出したものの、トップアイドルの登校は当然話題になる。
すると偽者が現れたり、学園祭のステージに出ることになったりと、早速ハプニングが続くが……。
「学園祭を盛り上げて! 斎川唯の存在を、全世界に知らしめてあげましょう!」