からくさ図書館来客簿 第四集 〜冥官・小野篁と夏のからくり〜
盛夏を目前に控えた京都。「からくさ図書館」の館長を務める冥官・小野篁は、上官である安倍晴明から、ひとつの使命を託されていた。「京の夏の祭礼を守れ」-。その使命を胸に留めつつ、篁は不思議な書物“偽書”を紐とき、現世で迷う“道なし”たちを今日も天道へと導く。そして、新米冥官の時子は初めて、からくさ図書館の外の世界へと踏み出して…。七月の祇園祭から、夏の終わりの送り火へ。うつろう悠久の古都を舞台に紡がれる優しいライブラリ・ファンタジー、第四集。