天使は、二度泣く。
十二月の早朝、高崎発、上野行きの電車の中。高校一年生の志乃は、一学年上の先輩で、恋人の智哉と一緒に東京へと向かっていた。恋人同士のデート、というわけではない。二人だけで地元の高崎から逃げ出したのだった。見知らぬ駅に降り立ち、どこへ行けばいいのか見当もつかない二人は、志乃の思いつきのままに東京を彷徨う。そんな志乃を見かねて、智哉は知り合いにこれからのことを相談しようと提案するが…。魔法のiらんど文庫初の縦書きでデビュー作!
十二月の早朝、高崎発、上野行きの電車の中。高校一年生の志乃は、一学年上の先輩で、恋人の智哉と一緒に東京へと向かっていた。恋人同士のデート、というわけではない。二人だけで地元の高崎から逃げ出したのだった。見知らぬ駅に降り立ち、どこへ行けばいいのか見当もつかない二人は、志乃の思いつきのままに東京を彷徨う。そんな志乃を見かねて、智哉は知り合いにこれからのことを相談しようと提案するが…。魔法のiらんど文庫初の縦書きでデビュー作!