付喪堂骨董店(6)
アンティークを憎み、世界から根絶させるため、アンティークの力を振るう駿と飛鳥。その力に振り回されることなく完全に使いこなす駿は、異質な存在でした。想いは同じでも、刻也はその考えに反発し抗います。アンティークの力を使いこなす者同士の戦いは熾烈を極め、それは触れてはいけない過去をも引きずり出すのでした。
刻也と咲はいかにして出会ったのか? そこに隠されたアンティークの秘密とは? 二人の運命は大きく動き出します。本当の彼らを知る勇気がある方は、どうぞご覧ください。
関連ラノベ
この世界には『アンティーク』と呼ばれる物がある。年代物の骨董品や古美術品のことではない。幸運を呼ぶ石、未来の姿が映る鏡など、不思議な力が宿った器物を指す。 世の中は広いもので、そんな怪しい物を扱う店があったりする。付喪堂骨董店〜FAKE〜。だが、名前の通り扱っているのはそれの偽物ばかり。無愛想な少女が不気味な品ばかり勧めるので閑古鳥が鳴いている胡散臭い店なのだ。でも、ごくまれに本物が舞い込んでくるから面白い。 では、そんな変わった品を手にしてしまった人たちのことを、これからお話ししよう。 2006/10/10 発売
今日も閑古鳥が鳴く、付喪堂骨董店。 ごくまれにやって来る客も、無愛想な少女のあやしい接客に回れ右をしてしまうのだ。 だが、奇妙な事件だけはほっといても舞い込んでくる。 不思議な力を宿した 『アンティーク』 を求める人たちは後を絶たないのだ。 映した世界の音を消し去ってしまう鏡 『明鏡』、被せるとまったく同じもう一人の自分が作れる仮面 『マスカレード』 などなど──。 あなたならこの不思議な品々をどう使いますか? 2007/06/10 発売
スレンダーな大人の美人と無表情な少女、そして、見た目は普通の少年。 付喪堂骨董店は、三人の大騒ぎで今日も賑やかです。 お客さんの声が聞こえないのはご愛嬌。 つまり、付喪堂は今日も暇でした。 お客さんは来ませんが、付喪堂には不思議な事件だけは舞い込んできます。 ちょっとそんな話をしましょうか。 最近、恋人を亡くした少女がいました。 そんな彼女は、夢の中でなら好きな人に会えるという、不思議な “香炉” を手に入れます。 あなたなら夢の中に逃げますか? それとも所詮は夢と割り切って、辛い現実を生きますか? 彼女の選択は── それはあなたが確かめてください。 2007/10/10 発売