煉獄姫 四幕
正統丁字教の総本山である法王庁の特務組織“奇跡認定局”が、ついに瑩国転覆のため動きだした。実行部隊“使徒”と人造人間キリエによって、議員や貴族たちを標的とした無差別暗殺計画が進められていく。瑩国は抗う術なく、徐々に国力を削られ始めた。更にはこの混乱に乗じ、ユヴィオールたちもまた違った思惑のもとに水面下で暗躍する。イオ=テリーヌの前に姿を現したアイリス=キャリエルの笑みは、同郷の輩に再会した喜びか、或いは“魔剣の母”としての狂気なのか。そして混乱していく状況の中、フォグとアルトはー。薄闇の幻想物語、緊迫の第四幕。