エスケヱプ・スピヰド
昭和一〇一年夏、廃墟の町“尽天”。暴走した戦闘兵器に襲われた叶葉は、棺で眠る不思議な少年に出会う。命令無しに動けないという少年に、叶葉は自分を助けるよう頼む。それは、少女と少年が“主従の契約”を結んだ瞬間だった。少年は、軍最強の兵器“鬼虫”の“蜂”九曜と名乗った。兵器ゆえに人としての感情が欠落している九曜だが、叶葉はそんな彼を一人の人間として扱い交流していく。徐々に心を通わせていく二人。しかし平穏な日々は、同じ鬼虫である“蜻蛉”竜胆の飛来によって打ち砕かれー!?閉じられた町を舞台に、最強の兵器たちが繰り広げるノンストップ・アクション。第18回電撃小説大賞“大賞”受賞作。
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黒塚部隊によって、“蜂”と“蜻蛉”、そして竜胆の体が奪われた。九曜たちは仲間を奪還するため、鬼虫四番式“蜈蚣”弩将の井筒を目覚めさせようとする。しかし理論上は正しいはずの蘇生実験は、失敗を繰り返していた。そんなある日、叶葉は帝都“東京”の町中で行き倒れている少女を助ける。“クルス”と名乗る少女は、去り際に「南が明るくなったら逃げろ」と叶葉に告げた。そして彼女の言葉通り、南から敵襲がはじまりー?果たして九曜は自らの半身“蜂”を取り戻すことができるのか。そして謎の少女・クルスの正体とは!?最強の兵器たちが繰り広げる神速アクション第4弾! 2013/06/07 発売
永遠の冬の街“落地”。二十年前の戦争で、鬼虫・八番式“蜉蝣”無明の柊が自らの生命を賭して核爆発を止めた街だ。蜉蝣の力により、今なお氷漬けのまま、その時を止めている。叶葉たちをさらった黒塚部隊の目的地は、落地であった。氷に眠る柊を目覚めさせ、蜉蝣と共に配下に置くためだ。九曜は黒塚部隊の計画の隙を突き、蜉蝣と柊を奪い取ろうとする。しかし二十年の氷きにわたる眠りの中で、柊は自我を失っていた。九番式の少年と八番式の少女、二十年の時を経た邂逅の行方はー?クライマックスに向け加速する神速アクション第六弾! 2014/07/10 発売