死想図書館のリヴル・ブランシェV
イツキ様。 死想図書館の蔵書であった、意志無き全知の記憶 『アカシック年代記』 との対決の時です。 『アカシック年代記』 がパートナーに選んだのは、矢口未耶様。イツキ様の、幼なじみでございます。 彼女はいま、全ての知識を得た全能の存在となっています。つまりは神 ── 邪神です。今までで最も熾烈な戦いとなるでしょう。そして私、『真白き本』 とも、これでお別れでございます。 イツキ様。 さようなら、お元気で。
関連ラノベ
お待ちしておりました、黒間イツキ様。私は、この図書館の案内を仰せつかっております、リヴル・ブランシェと申します。貴方様は私をお使いになり、この図書館より逃げ出した“死書”の封印をしていただきます。その過程において、この身はすべてイツキ様に隷属します。私は、そのために存在しています。 ですからイツキ様、これから共に ── イツキ様? なぜこちらを見ようとしないのですか? 私がメイド服だからですか? まさか私が、人間に見えないからですか? 分かりました。今からその証明をするために、衣服を脱ぎ、身体の御確認をお願いしたく ── 2010/04/10 発売
此処は彷徨う『死書』を封じる死想図書館。私は司書の、リヴル・ブランシェと申します。お帰りなさいませ、黒間イツキ様。そろそろ『筆記官』としてのおつとめにも慣れてきた頃かと存じます。-イツキ様。本日はご報告がございます。この図書館を司るエレシュキガル様の容態が、今だ優れません。その煎薬のレシピが記載された死書『喫茶養生記』を見つけ出し、封書することが快方の近道となります。死書の潜伏先はすでに調査済み。所在はー京都です。此度の案件、イツキ様の修学旅行と同時期なのは僥倖でした。はい。もちろん私が、案内役のバスガイドです。 2010/09/10 発売
イツキ様。このような格好で失礼いたします。いえ、このバニーガール姿は、決して給仕服に飽きたからというわけではございません。これは、死書 『不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)』 の仕業です。 この悪夢と無邪気の少女幻想から抜け出すため、私達は死書 『アリス』 を封印せねばなりません。 ところで、死書 『アリス』 が最も優先するのは“享楽性”、楽しむことです。つまりイツキ様。『三月のウサギ』 に変えられた私は、とても発情しています。不躾なお願いとは存じますが、その、イツキ様が慰めてくださると──。 2010/12/10 発売