彼女と僕の伝奇的学問
明応大学・民間伝承研究会のメンバーは、ある日 『実地調査(フィールドワーク)』 のため、山奥にある葦加賀村を訪れた。高校からの知り合いである新垣七海の誘いで会員になった民俗学初心者の大学1年・能美啓介はその矢先、白いワンピースを着た謎の人影を目撃する。彼女に大学の同級生 「弓立桜花」 の面影を見た啓介は、訝しみながらも村で行われる祭事のリサーチを進めていく。 だが村の人々と交流を深めるうち、彼らは村人たちに不審な点があることに気づく。深夜の謎のかがり火、メンバー以外のよそ者に対する過剰な反応……。 果たして《祭事》に秘められた真相とは。そして啓介が見た人物との関係はーー!?
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彼女と僕の伝奇的学問(2)彼女と僕の伝奇的学問(2)
「-- 皆の者に命ず。この女を、土牢に閉じ込めよ」 その言葉に明応大学・民間伝承研究会の面々は戦慄したーー。 太平洋上に浮かぶ九重島のとある村を訪れた一行。そこは“神”をその身におろす巫女ーー“オガミサマ”という女性たちを長として成り立つ、特殊な共同体であった。研究会会長・楓の知人でもある中学生・沙織が、今年“オガミサマ”となるべく儀式に臨み、研究会メンバーはその取材をする手はずだったのだが……。 かくして彼女に宿った 「何者か」 の宣託によって、楓は村人たちに幽閉されてしまう。開放を目指すメンバーたちは島のリサーチを始めるが……? 2012/12/25 発売