魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜(1)
人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王アノス。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平槇に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。魔王の生まれ変わりと目される者を集めた“魔王学院”に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!「小説家になろう」発の話題作、待望の文庫化!!
関連ラノベ
魔族を統べる《七魔皇老》アイヴィスを偽りの魔王から解放し、ひとまずは平穏を取り戻したアノス。そんな折、魔王学院デルゾゲードに《錬魔の剣聖》と呼ばれる転校生が現れる。 時を同じくして魔族最強の剣士を決する《魔剣大会》の開催が近づく中、なぜか《不適合者》のアノスが、件の転校生と共に選手として推薦されーー? 不適合者を貶めたい小物のくわだてか、偽りの魔王が仕掛けた陰謀か。いずれにせよ、魔王の採るべき道は一つのみ。 迫り来る謀略を、あらゆる理不尽を粉砕せよ! 暴虐の魔王が新時代に刻む覇道の軌跡ーー第二章《魔剣大会編》!! 2018/07/10 発売
《勇者学院》との交流のため人間の都を訪れた魔王学院の生徒たち。しかしこの平和な時代にあってなお、彼らの胸の内には魔族への敵意が燻っていた。 互いの力を測るために学院対抗戦が行われるが、アノスたちに先駆け戦った魔王学院三回生は、勇者側の卑劣な罠の前に敗れ去る。その上さらに敗者の名誉を踏みにじる勇者たちに対し、暴虐の魔王とその配下たちが下す決断はーー!? そして、二千年を経ても癒えぬ魔族と人間の禍根を目の当たりにしたアノスの前に、ついに偽りの魔王がその姿を現す。 暴虐の魔王が新時代に刻む覇道の軌跡ーー怒涛の第三章《勇者学院編》! 2018/11/10 発売
暴虐の魔王の再臨によって平和が訪れたディルヘイド。一方アゼシオンでは各地で絶滅したはずの竜が目撃されるようになる。魔王学院と勇者学院が合同で対処に当たったところ、地底の奥深くに未知の世界が広がっていることが判明した。 そんな中、神を従えた謎の男が現れ、アノスに告げる。八名の神がそれぞれに候補を選び、互いに戦わせ、勝利した者を神の代行者とする《選定審判》。その代行者候補の一人に、アノスが選ばれたということを……。アノスはその男、《竜人》を追って、三つの国が争う地底世界の聖地、神の都ガエラヘスタへーー。 新章開幕《選定審判》編!! 2019/10/10 発売
転生の際に欠けた記憶を蘇らせるため、夢の番神の力を用いて自らの過去へと潜るアノス。夢の中の自分は今より幾分か幼く、未熟で、しかし大切な妹を守るために戦っていた。妹の名はアルカナー偶然か、何かの因果か、それは共に選定審判を戦う神と同じ名前だった。欠けた記憶を確実に取り戻すため、また地底世界への見聞を広めるために、アノスは学院の生徒を引き連れて神竜の国“ジオルダル”を訪れる。かの国を統治する教皇ゴルロアナは、アルカナを見て彼女は創造神ミリティアの生まれ変わりだと告げる。果たしてそれは真実か、それとも偽りかー。 2020/03/10 発売
全能者の剣によって不滅の存在となった、地底世界を覆う天蓋。秩序から外れたその岩塊は、やがて震雨となって地底世界全土に降り注ぎ、そこに生きる命すべてを圧し潰す運命にあった。惨劇を食い止める手がかりを得るために、アノスたちは“預言者”が治める地底三大国のひとつ・騎士の国アガハへと向かった。そこで彼らは、未来なく竜への生贄となるべく生きる、ひとりの竜人と出会う。数多の根源を喰らい、それらを束ねてひとりの“子竜”を生み出す竜。実はその子竜こそ、文字通りの意味で国を、地底世界を支える礎でありー?第七章“アガハの預言編”!! 2020/07/10 発売
対立していた三大国の枠を超え、束ねられた人々の願いの力によって、地底は滅亡を回避し平和がもたらされた。しかし創造神の死の真相、残る八神選定者、そして魔王の父親を名乗った男の正体…未だに様々な謎が解かれることのないまま、アノスの心に残されることとなった。それらの手がかりを得るために再び地底へと赴いた一行は、アノスの失われた記憶が封じられているという“創星エリアル”の存在を知る。だがそれが隠されている地では“神話の時代”の有力魔族、通称“魔導王”が暗躍していてー?はたして失われた記憶に謎を解く鍵があるのか?第八章“魔王の父”編!! 2020/10/10 発売
最悪の敵・グラハムを倒し、亡き父の無念を晴らしたアノス。“創星エリアル”により失われた記憶の大部分も取り戻した中、最後の創星を預かっていたサーシャに異変が起きる。「わたし、破壊神アベルニユーだわ」創星の影響か、自身が破壊神の転生した姿だと言い始めるサーシャ。事の真偽を確かめるべく、アノスたちは断片的に蘇った彼女の記憶に従い、魔王城の探索を開始する。すると城内の至る所に破壊神が遺した痕跡が見つかることとなりー。世界を創造した創造神、そして彼女の姉妹とされる破壊神。二柱の神の秘密が今、解き明かされる!!第九章“魔王城の深奥”編!! 2021/04/09 発売
“世界の意思”を騙る敵・エクエスを打倒し、世界は生まれ変わった。しかし今まで失われ続けた“火露”の行方はようとして知れず、それを追うアノスたちは「この世界の外に、別の世界が存在しているのではないか」というひとつの仮説にたどり着く。それを裏付けるかのように、世界の外側へ至る方法を模索している最中のアノスたちへ、正体不明の刺客が襲いかかる。そのいずれもが神話の時代の英傑に勝るとも劣らぬ力を持ち、にもかかわらずこの世界で一度たりともその名を耳にしたことは無い。揃いの“泡と波の紋章”を纏った彼らこそ、世界の外側からの来訪者だったー。第十一章“銀水聖海”編!! 2022/03/10 発売
魔弾世界を征したアノス達。当面の脅威が去ったこの機に、アノスと“融合転生”したロンクルスが一向に目覚めない原因を探るべく、一同は彼の故郷“融合世界”を訪れた。ロンクルスの足跡を辿るにつれ、彼と“二律僭主”と呼ばれた男・ノアが歩んだ果てない旅路の記憶がアノスの中に蘇る。世界の秩序に見放された者たちを集め、居場所を与えてきたノア。その者たちが暮らす“無神大陸”が危機にさらされていることを知ったアノスは、深界を統べる大魔王ジニア・シーヴァヘルドへの謁見に臨むことにー!?第十五章“無神大陸”編、開幕!! 2024/06/07 発売
かつて二律僭主だった頃の記憶を取り戻したアノスに、大魔王ジニアは告げる。 「この銀海の全ては《絶渦》に飲み込まれ、消え去るだろう」 現在、大魔王の深淵魔法で一時的に鎮静化している大災厄。しかしその代償として大魔王の寿命は尽きかけていた。 刻一刻とタイムリミットが近づく中、パブロヘタラは《絶渦》の調査に乗り出すことに。しかし新たに加盟した学院は曲者揃いで、味方の足並みにも不協和音が鳴り響く。複数の魔王との敵対、絡繰神の襲来、混沌とした深層世界でアノスが相対するのは、果たしてーー? 第十六章《深層十二界》編、開幕!! 2024/11/08 発売