つるぎのかなた(3)
“常勝”秋水大付属相手に命を燃やし、意地と矜持を賭けて戦う少年たち。その裏側には、心優しく強い少女たちの、もう一つの戦いがあった。
「辿り着きたい場所があるから」
立ち塞がるのは『剣姫』吹雪を擁する強豪・桐桜学院。勝つためにはどうしたら? 少女たちはそれぞれ道を選ぶ。
自律する者、迷う者、決別する者、立ち上がる者、そして過去を越える者ーー。決戦の時に収束する五つの花道は、果たして未来へと繋がるか!?
「絶っ対! 藤宮(わたしたち)は、負けないッ!」
かわいいよりも、強いと言って。
戦場(ここ)で咲くって決めたから!
剣に懸ける少年少女の青春剣道譚、百花繚乱の女子団体戦、開幕!
関連ラノベ
第25回電撃小説大賞《金賞》受賞作! 「好きじゃないんだ、剣道。……俺を斬れる奴、もういないから」 かつて“最強”と呼ばれながら、その座を降りた少年がいたーー。 “御剣”の神童・悠。もう二度と剣は握らないと決めた彼はしかし、再び剣の道に舞い戻る。 悠を変えたのは、初めて肩を並べる仲間たち、彼に惹かれる美しき『剣姫』吹雪、そしてーー孤高の頂でただひたすらに悠を追い続けていた、高校剣道界最強の男・快晴。 二人が剣を交えた先で至るのは、約束の向こう、つるぎのかなた。 「いくぞ悠。お前を斬るのは、この僕だ!」 剣に全てを捧げ、覇を競う高校生たちの青春剣道物語、堂々開幕! 2019/02/09 発売
「あんたって、試合で負けて泣いたこと……ある?」 乾快晴との運命の一戦を越えて、団体戦まで残りわずか二週間。再び立ちふさがる“常勝”秋水大付属を打倒するため、悠は再び心を殺して「剣鬼」となることを決意する。 部員を鍛えるため、傷心を隠し闘う悠の姿に呼応し、己の道を信じて進む城崎と黒瀬、そして八代。 すべては敗退即引退となる部長・江坂と予選を勝ち残るために。 「俺が、お前たちの大将だ」 激戦の末に彼らが流した涙は、勝利か、それともーー!? 剣に全てを捧げ、覇を競う高校生たちの青春剣道物語、白熱の団体戦が開幕! 2019/07/10 発売