僕たちにデスゲームが必要な理由
生きづらさを抱える水森陽向は、真夜中、不思議な声に呼ばれ、辿りついた夜の公園で、衝撃の光景に目を見張るーーそこでは十代の子ども達が、壮絶な殺し合いを繰り広げていた。
夜の公園では、殺されても生き返ること。ここに集まるのは、現実世界に馴染めない子ども達であることを、陽向は知る。夜の公園とは。彼らはなぜ殺し合うのか。
殺し合いを通し、陽向はやがて、彼らの悩みと葛藤、そして自分の心の闇をあぶりだしていくーー。
「生きること」を問いかける衝撃の青春小説に、佐野徹夜、松村涼哉、大絶賛!!
衝撃と感動の問題作、第26回電撃小説大賞「隠し玉」デビュー。
●大推薦の声!!●
「研ぎ澄まされた、直球の青春小説。殺し合いの中で、少年少女は胸に秘めた苦悩と葛藤と相対する。ぶつかり合うことを忘れた人々へ。僕たちにはこの物語が必要だ」--松村涼哉(『15歳のテロリスト』著者)
「多くの人にとってこれは、全く見たことのない刺激的で残酷な場所だ。でもある種の人にとっては、初めて見るはずなのに、かつて何度も訪れたことがある場所のように感じられる。だからそういう人は、この本を読むと不思議な感覚に襲われることになる。自分もかつて、ここで誰かと夜な夜な会っていた気がしてくるから不思議だ。ただ、きっとどんな人が読んでも、この壊れ方は気持ち良く感じられると思う。この作品の壊れ方が、僕は好きです」--佐野徹夜(『君は月夜に光り輝く』著者)