ウィザーズ・ブレインIX 破滅の星〈下〉(19)
「ぜったい、ぜったいなんとかなるの!」
人類と魔法士の戦争は続いており、戦いの趨勢は、雲除去システムをどちらの陣営が起動させるかにかかっていた。事態が新たな局面を迎えるなか、シティの指導者たちはマサチューセッツに取り残された難民たちを囮に使う、最悪の作戦を開始する。事態に気づいたファンメイとヘイズは、絶望的な状況であると知りつつ、難民たちを救うために出撃する。
その頃、大切なものを失った天樹錬は出口の見えない状況の中で、自問自答を繰り返すことしかできなかったがーー。
星の光が潰える時に、希望の種は芽吹くのか。『破滅の星』編、ついに決着!
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「我々はこの地球上からI-ブレインを持たない人類を一人残らず駆逐し、魔法士たちのための王国を作り上げる」 魔法士と人類の共存を夢見た、賢人会議の参謀・天樹真昼の死によって、和平交渉は決裂。 真昼を殺し共存の未来への道を閉ざした人類に対し、サクラは全面戦争を宣言した。 そして、各シティで両者による戦闘が勃発。魔法士たちの圧倒的な戦力の前に、人類は苦戦を余儀なくされていた。 だが、シティは南海の孤島に隠された賢人会議の拠点を全力で探査しており……。 2014/12/10 発売
人類の生き残りによる『シティ連合』と魔法士たちの組織した『賢人会議』。対立する両勢力は南極大陸で激突し、世界の運命を左右する大気制御衛星は賢人会議代表のサクラの手に渡った。ただ一人、衛星に残ったサクラは、雲の除去システムの稼働させるため、人類を滅ぼす最終作戦の発動を宣言する。 決戦の時が刻一刻と迫るなか、サクラに敗北した天樹錬とイルは負傷で動けずヘイズたち『世界再生機構』に残された戦力も僅かなものだった。賢人会議による人類滅亡の企みを止められる者はいないかのように思えたがーー 待望の新刊、2カ月連続刊行! 2023/04/07 発売