わたし、二番目の彼女でいいから。4
共有のルールにおけるペナルティ。それは破った方が俺と別れることだった。 だけど…。「今すぐ、桐島君と別れてよ」「…ごめん、できない」これ以上はいけないと分かっていても、過熱していく感情は誰にも止められなくて。傷つくと、傷つけると分かっていても、取れない選択こそが愛で。もう引き返せない、泥沼の三角関係の行方はー。100%危険で、甘美で、不健全な三角関係恋物語。高校生編・完結。
関連ラノベ
「私も桐島くんのこと、二番目に好き」俺と早坂さんは互いに一番好きな人がいるのに、二番目同士で付き合っている。確かに俺と早坂さんは恋人だ。一緒に帰って、こっそり逢って、人には言えないことをする。それでも、二番目はやっぱり二番目だから、もし一番好きな人と両想いになれたときは、この関係は解消する。そんな約束をしていた。はずだったのにー「ごめんね。私、バカだから、どんどん好きになっちゃうんだ」お互いの一番好きな人と近づくことができたのに、俺たちはどんどん深みにはまって、歯止めがきかなくて、どうしても、お互いを手放せなくなって…。もう取り返しがつかない、100%危険で不純で不健全な、爛れた恋の結末は。 2021/09/10 発売
「私、二番目の彼女でいいから」彼女のその言葉に甘えて、俺はみんなに隠れていまも、悪いことを重ねている。早坂さんと夜の教室で二人、いけないことをして。橘さんと真夜中、こっそり見知らぬ駅でキスを交わす。そんな早坂さんと俺と橘さんの甘い泥沼は、けれど。「今度、私の全部をあげるね。だから、ちゃんと受け止めてね。逃げないでね」大胆になっていく行為の果てで、もう、落としどころを見つけられない。一番目じゃなくて、いいはずなのに。二番目のままでも、いいはずなのに。互いに言い訳をしながら、競うように壊れていく俺たちの関係。100%危険で、甘美で、嫉妬にまみれた恋の挙句の果てに、彼女が口にする言葉はー。 2022/01/08 発売
「ねえ、私たちで桐島くんを共有するの、ダメかな…?」俺は今、橘さんと付き合いながら、早坂さんとも付き合っている。共有のルール。それは互いに抜け駆けしないこと。「一番目」になれない方が傷つくなら、それは優しい関係とすら言えるだろう。たとえそれが、歪で、甘美な延命措置に過ぎないとしても。だけど…。二番目でよかったはずなのに。それでも一番目になりたくて。互いにエスカレートする好意と行為。その果てに、俺らの関係はやがて軋みを上げ始め…。もがいて、すがりついて、大事だった何かを摩耗させながら。どこまでも深みに堕ちていく。 2022/05/10 発売
あれから二年。俺は逃げるように京都の大学へ進学し、鬱屈した生活を送っていた。だけど二人の女の子、遠野あきらと宮前しおり。そして、こんな俺すら受け入れる友人のおかげで、毎日は徐々に色づき始める。この心地よい男女グループがいつまでも続くように。今度は絶対に恋に堕ちないように…。だけど。「逃げないでください、桐島さん!私の気持ち、ずっと知ってたくせに!」過去への悔恨と、新しい恋。狭間で揺れ動く波乱の大学生編、開幕。 2023/01/07 発売
三年ぶりに会う橘さん。彼女の感情はあの時から変わっていなかった。まるで子供が宝物を扱うように、想い出を握りしめたままで……。 けれども俺には遠野との未来があって、誰もが傷つかず、幸せになる落としどころを探さなくちゃいけない。 早坂さんと感傷的な気分に溶け合うのも、宮前からの誘惑だって、すべては一過性のものであるはずだ。 だからこの関係は、否応なく沸き立つ感情は、今度こそ隠し通さないとーー。 大学生編、再びの泥沼へ突入。 2023/07/07 発売