ユア・フォルマV 電索官エチカと閉ざされた研究都市(5)
ーいつか私の「秘密」が公になったとしても、どうかかばわないで下さい。敬愛規律の「秘密」を頑なに守るエチカと、彼女を共犯にしたくないハロルド。対話を避ける二人の溝は深まっていた。そんな中、解読が続けられていた謎のAI「トスティ」が、ドバイの技術研究都市「ファラーシャ・アイランド」で開発された可能性が浮上する。所有者の人格を反映した分身アミクス「Ego」が浸透する都市への潜入捜査は、その環境の特殊さから困難を極める。研究都市に住む天才少年・ユーヌスの協力もあり、徐々に真相に近づくエチカたちだが、同行していたビガの身に異変がおこってー。エチカとハロルドが出会ってから一年、彼らの長い冬が、また始まる。