魔女のふろーらいふ(1)
静岡県、修善寺温泉。その外れにある『願いの湯』を訪れていた一條ゆのかは少女と出会う。その少女の名はサピーー記憶を失った異世界の魔女だった。
「そもそも、『温泉』とはなんじゃ?」
「温泉は、自分に『お疲れ様』っていう場所なんだよ」
温泉を知らないサピと、温泉が大好きなゆのか。二人の出会いをきっかけに始まったほのぼの異世界交流。ゆのかの所属する温泉同好会も巻き込み、気づけば少女たちは温泉巡りをすることに。
サピの記憶の手がかりを探しながら、温泉でほっこり至福の時。癒しの先に見える景色は、いつもより少し優しくて……。
これは、マイペースで元気なゆのかと、異世界の魔女サピによる、お風呂と癒しの物語。