天才少女、桜小路シエルは異世界が描けない(1)
桜小路シエルは自称天才マンガ家だ。服はいつも格言入りのTシャツ。引きこもりで、超偏食。喋れば饒舌だが、人と目は合わせられない。
そんな性格に難ありなシエルと担当編集で従兄のレナに、あるミッションが課せられる。期限内に『異世界ファンタジー』の原稿を準備すること。できなければ、二人ともクビ! 絶対に描けないと言うシエルに、頭を抱えるレナ。追い込まれた二人は突然、異世界へと導かれる。
「そうだ! 異世界が描けないなら、直接、来ればよかったのだ!」
奴隷商人を懲らしめたり、エルフと友達になったり、二人は異世界を取材してまわる。さらに、シエルは魔王城に行くとまで言い出してーー。
天才少女と新人編集者、果たして異世界マンガは完成できるのか?