春夏秋冬代行者 秋の舞 下(7)
「きっと、貴方に恋をする為にーー」
異国の地にて勃発した神を巡る大事件。それは二つの国の『秋』を波乱と混沌の渦に呑み込んでいった。
大和の秋である祝月撫子。橋国佳州の秋であるリアム。幼き秋達は運命に翻弄されていく。と同時に、容赦なく訪れる理不尽な暴力に対し、座して待つことを良しとしない者達が奮起していた。
冬の代行者、寒椿狼星。
夏の代行者、葉桜瑠璃。
さらには、大和からの随行陣や橋国佳州の四季の代行者も加わり、事件は国家をも巻き込む事態へと発展していく。
やがて明らかになる、巨悪の存在。
撫子の護衛官、阿左美竜胆は主を救う為に戦場を駆け抜ける。
少女の愛と罪を巡る物語の答えは如何に。
関連ラノベ
春夏秋冬代行者 秋の舞 上(6)春夏秋冬代行者 秋の舞 上(6)
「汝の名は『秋』、夏に続く者」-- かつて、神々たる四季は人間の一部に自らの力を与えた。春夏秋冬の季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た者達は、人の身でありながら季節そのもの、つまり現人神となった。 時は移り変わり黎明二十一年仲春。 大和国の秋の代行者、祝月撫子は春を満喫していた。傍らに控えるのは護衛犬の花桐、侍女頭の真葛美夜日、若き側近の白萩今宵。そして撫子の初恋の人であり、代行者護衛官でもある阿左美竜胆の姿があった。彼らの和やかな日々は、ある外交問題によって突如霧散していく。 彼の国の名は橋国。海を挟み、大和から遠く離れた場所にある異郷の地。 陰謀蠢く橋国からの要求は、秋陣営をかつてない窮地へと追い込んでいく……。 2023/11/10 発売