隣のゴリラに恋してる(1)
異性が人間以外の動物に見えてしまう呪いにかかっている俺は、隣の席の ゴリラ に恋をしているかもしれない。筋骨隆々、ゴワゴワとした体毛、彫りが深くたくましいお顔。
恋をする相手としては人間離れしすぎているが、声と仕草、会話による反応は完全にクールな女の子だ。
そんなゴリラさんと仲良く(?)お話しながらやっぱり惹かれていることを自覚するも、一向に解呪方法が見つからない。しかし、ある日出会った男子用の制服を着た一つ先輩のネコが言う。
「ボクは知っているのよ この呪いを解く方法を」
……これは俺とゴリラが送る日常と、ネコと共に解呪目指してひた走る物語。