宮澤くんのあまりにも愚かな恋(2)
瑠音と正式に付き合うことになった矢先、果南と肉体関係を持ってしまった。俺と果南の関係に怪しいものを感じ取った瑠音は、しかしまだ何も問い詰められずにいた。
あれから一週間。その間になんとか問題を解決するつもりだった。果南とは親友同士に戻り、瑠音とは裏表のない恋人に戻る。そのつもりだったのに。
「言ったでしょ、親友……。私はバレちゃった方が君を独り占めできて嬉しいんだよ?」
あざとくも破滅的な果南の企みの前に、事態はただただ悪くなり続ける。
そしてーー。「さよなら、ワタ」