萌梅公主偽伝〈下〉(2)
螢月は鴛翔に連れられて王宮へ向かうことに。そこにはなぜか国王の娘・萌梅として過ごす月香の姿があった。
妹との再会を喜ぶものの、なぜ名を騙り後宮にいるのかを問うが、螢月の命を脅かす事件が起こってしまう。
一方、突然現れた萌梅に対して疑惑の念を抱いていた王后も独自に調査を命じていた。
「なにからなにまでが真実で、偽りなのか……」
そして次第に明かされていく真相。全てが明らかになったとき、それぞれの運命の行方はーー。
十四 告白
十五 妃の入宮
十六 歓談
十七 再会
十八 煩悶
十九 厨での密談
二十 調査
二十一 偽証と推測
二十二 急転
二十三 確認
二十四 帰都
二十五 懐歌
二十六 出生
二十七 悔恨
終 螢月、またの名を萌梅
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十八歳の螢月は、静かな村で穏やかに暮らしていた。しかし、近隣一の美少女と評される妹・月香が突如行方不明となり、平穏な日々は崩れ去ってしまう。途方に暮れる螢月だったが、そんな彼女の前にかつて怪我の手当てをしてやった男が現れる。 「螢月殿に、婚姻を申し込みに参った」 その男は、なんとこの国の次期国王・世太子だという。戸惑いながらも王宮へ連れられた螢月が目にしたのは、偽名を使い、国王の娘・公主として傅かれる月香の姿でーー? 序 失われた娘 一 山村の姉妹 二 秘密 三 怪我人 四 不安 五 下山 六 人捜し 七 公主 八 帰還 九 主従 十 巡る思惑 十一 夏至祭 十二 火の手 十三 葬送と門出 2025/02/25 発売