最後の陰陽師とその妻2
帝都を守護する最後の陰陽師・比良坂拝音と怪異を見る目を持つ千曳泉。訳あって夫婦となった二人の仲は、百怪祭を経て深まるばかりだった。
そんなある日、拝音の元婚約者・沙庭巫美子の式神が二人の前に現れ、幽世に消えて亡くなったとされていた巫美子が生きており、現世に連れ戻せるかもしれないと告げる。
巫美子の代わりに結婚した泉は、彼女を助けたい気持ちと拝音への恋心の間で揺れ動き、次第に二人はすれ違ってしまう。しかし、これにはある怪異が関係していてーー。
第一章 尻尾の生えた少年
第二章 二人の近代的新婚生活日記
第三章 友人は幽霊
第四章 千里眼対陰陽術
第五章 神託と決断の夜
第六章 通い合う思い
第七章 贈る言葉
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天涯孤独の身であり怪異が見える千曳泉は、「知人の嫁にぜひ」という突然の手紙に導かれ、上京する。そこで出会ったのは、怪異と戦う美しい青年・比良坂拝音。 彼は帝都を守護する最後の陰陽師であり、泉の結婚相手だった。 新婚生活の中で、無愛想ながらも泉の力を認め寄り添う拝音。特異な目を持つが故の孤独を抱えていた泉はその優しさに触れ、二人の距離は次第に近づいていく。 しかし、この結婚には国の命運をかけたある秘密が隠されていてーー。 神話より結ばれし二人の、不器用な愛と絆の物語。 【登場人物】 ・比良坂拝音(ひらさかはいね) 陸軍で特任顧問を務め、帝都最後の陰陽師として怪異を滅する任を担う。 日本人離れした美貌の持ち主。 ・千曳 泉(ちびきいずみ) 天涯孤独の身であり、怪異を見ることができる”神照目”を持つ少女。 島根から上京してきた。内気な性格だが、芯は強い。 第一章 軍装の陰陽師 第二章 あっという間の祝言 第三章 初めての共同任務 第四章 晩餐会と帰る場所 第五章 充足の日常 第六章 声の重なる時 第七章 二人の百怪祭 第八章 陰陽師とその妻 終章 2024/11/25 発売