思い出の中に恋はきらめく
あたし、有村香苗。フツーの高校2年生。そのあたしが生まれて初めて書いた小説が、新人賞を受賞したから、もう大変な騒ぎなの。でも、あたしが本当に小説を読んでほしいのは、たったひとり。中学の時のBFで、1年半前に突然姿を消した中田雪彦が、その人。雪彦!あたし、あなたのために書いたの。あなたをモデルにして、思い出を書いたの。万が一、どこかでこの小説を読んだら、絶対連絡してネ!あたし、待ってるから!
あたし、有村香苗。フツーの高校2年生。そのあたしが生まれて初めて書いた小説が、新人賞を受賞したから、もう大変な騒ぎなの。でも、あたしが本当に小説を読んでほしいのは、たったひとり。中学の時のBFで、1年半前に突然姿を消した中田雪彦が、その人。雪彦!あたし、あなたのために書いたの。あなたをモデルにして、思い出を書いたの。万が一、どこかでこの小説を読んだら、絶対連絡してネ!あたし、待ってるから!