すばる(2)
俺、水瀬昴。最高の仲間がそろって、やっと青葉が丘高校バレー部もスタートした。初出場のインターハイ予選。さっそくすごい敵のお出ましだ。長谷川京太郎。見上げるような巨体と番長もやってる迫力で打つアタックの地響きに、さすがの俺も、まっ青だぜ!だがそれより気にかかるのは、チームの山下が、昔の不良仲間から「過去をバラす」と脅されてること。俺たちは、ギリギリの6人。一人でも欠けたら、おしまいなんだ-。
関連ラノベ
オーバーパスが好きだ。いちばんボールと仲よしになれるから-インターハイ優勝を夢みて、昴は青葉が丘に入学した。ところがそこには、肝心のバレー部がないのだ。仲間と出逢うために、昴はふたたび駆けだす-。 1990/09/01 発売
昂たちの青葉が丘バレー部は、みごと予選を突破してインターハイに出場した。初めての大舞台で注目を集め、仲間は大はりきり!だが昂には、会場で出会った醍醐監督の弟・峻の言葉が引っかかっていた。「兄はバレーを憎んでいる」。ピンチにも作戦ひとつ出さない醍醐を、昂も疑いはじめる。おまけに、幼なじみのみどりは選手生命もあぶないケガをするし、再婚した母には子供ができたらしい…。全国の厚い壁を前に、昂はもう、爆発寸前。 1991/06/01 発売
天高く昇ったスバルがその輝きを増す季節。青葉が丘の昴たちは、新たな目標・憧れの春高バレーをめざして練習を続けていた。ところがそんなバレー部を、クラス委員・高岡真樹子は冷ややかに見ていた。授業中は寝てばかりの昴。掃除をサボるお調子者の中山。まじめな彼女には許せない連中なのだ。春高のかかった大事な試合の前日、中山はケガをする。知っているのは真樹子だけ。絶不調でも必死で闘う中山たちに、真樹子は。 1991/10/01 発売
緑まぶしい季節。春高で活躍した昴たち青葉が丘バレー部には、たくさんの新入部員がやってきた。しかし、腕前はレギュラー級だが超生意気な1年・香月敏のおかげで、チームはガタガタ。退部続出の事態に昴もボーゼン。しかも、リーダー・島津が、選手生命の危機に。腰を痛めた彼を、母親がヒステリックにやめさせようとする。強豪・港南戦で、ついにダウン。セッター抜きでどう戦う。昴は不安そうに、ベンチの香月を見つめた-。 1992/06/01 発売
「みんな…俺のせいなんだ。」インターハイ予選敗退、チームリーダー・島津の緊急入院-。たて続けに青葉が丘バレー部を襲った衝撃に、昴の心は乱れる。すべての責任は自分に、と考えた彼は、バレーをやめようと決意。だが、バレーへの情熱を、簡単に消せるはずもない。やり場のない気持ちを抱え、昴の心はすさんでいく…。そんな彼を救おうと、バレー部顧問・醍醐は、ある計略をたてるが…。 1992/11/01 発売
国体に向けて、神奈川選抜チームの合宿が始まった。参加するメンバーは、県下の高校から集められた有力選手ばかり。もちろん、昴もその中の一人だ。久し振りのコートで、はりきる昴。だが監督の寺田は、なぜか彼に冷たい。そしてたった一度のテストだけで、昴をレギュラーからはずしてしまったのだ。呆然と立ちつくす昴をよそに、選手たちの練習は始まっていた…。 1993/03/05 発売
国体が終わり、昂は再び青葉が丘のコートへ。チームは新人の羽田と香月をレギュラーに迎え、新たな顔ぶれで、最大の目標-春高に向けてスタートを切った。だが、チームは早くも問題を抱え込むことになる。香月が昂への反感をむきだしにし、二人のコンビネーションが成立しないのだ。そのうえ、昂の大ファンを自称する下級生の麻衣が、強引に昂に接近しようとしたため、メンバーのあいだに不協和音が。 1993/07/05 発売
「俺が、ユース日本代表選手の候補に!」思いがけない知らせに、昴の心は大きく弾む。国際大会出場-、世界へ羽ばたくための、第一歩が始まろうとしているんだ。この調子で、宿敵のSKGを、次の春高で打ち負かしてやるぞ。はりきる昴だったが、やはりSKGの誇る鉄壁のブロックは厚かった。超高校級の選手たちを相手に、青葉が丘のメンバーは全力を尽くし…。 1994/02/05 発売
太陽の輝くハワイに、日本ユースチームのメンバーは到着した。彼らが参加する環太平洋ユース大会は、目前まで来ている-。試合に向けてはりきるメンバーのなかで、ただ一人、昴だけは表情がさえない。監督が、練習中も昴ばかり叱りとばし、けっしてレギュラーチームに入れようとしないからだ。不調でもないのに…。理由がわからず自信をなくしていく昴に、明るい笑顔はもどるの。 1994/06/05 発売
「まかせろ」そう叫んだ昴ははボールを打ちこむ。しかしボールは、アンテナの外を抜けていった。-インターハイを1か月後に控えた試合で、青葉が丘は星南学院に敗れてしまう。ある弱点が、チームの足かせとなってしまったのだ。これを克服するには、メンバーの交替を避けるわけにはいかないが、昴は一緒に頑張ってきた仲間を捨てられず…。 1994/11/05 発売